2008年7月17日 (木)

7月 第1回 【モノ作り】

先ごろ、『モノ作り』に関するインタビューを受けました。
大学の理工学部の学生の就職活動を支援する大学学生課の団体の依頼で作られるブックレットの巻頭頁に登場して欲しい、というものでした。

冒頭、私は言いました。
「これが学生に対し、いわゆる“モノ作り奨励”を説くのならば、自分はなじまない。」と。
なぜなら、私はもともと『モノ作り』という言葉が嫌いなのです。
今や、官民挙げて『モノ作り』の大事さ、重要さが強調され、若者に『モノ作り』の職場に職を求めることを奨励しています。この国は、資源もエネルギーもない国であり、伝統的な『モノ作り』で国の発展を目指さなければならない、と言われているのです。
それが何故、私は嫌いなのでしょうか?

ここで使われている『モノ』というのは一般に道具や物品のことです。せいぜい、NHKが力を入れている『ロボットコンテスト』程度のモノを指します。したがって『モノ作り』が奨励されると、若者には『道具作り』・『物品作り』・『ロボコンのロボット作り』程度のことと理解されます。

これは、大学・大学院の理工学部で理工系の学問を習得した学生には気の毒です。彼らはもっと高度な先端的な製品の開発を夢見ているのです。
くるまというモノなら、東ヨーロッパ・インド・メキシコでもつくっています。しかし、自分たちは同じくるまではなく、もっと先端的なくるまをつくりたいのです。ハイブリッドや燃料電池のくるま、あるいは『原子力自動車』などでしょう。
これは単なる『モノ作り』ではありません。先端の物理学・化学・生物学を応用した製品開発を目指したいのです。

このような学生に向って、
「モノ作りが大事だぞ。モノ作りをやれ。」
と、お説教してはいけません。
彼らが目指したいのは単なるモノではないからです。(拙著『子供は理系にせよ!』NHK出版)

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2008年6月30日 (月)

6月 第7回 【ノニジュース】

前回もこの欄で、われわれの『JAPAN SKEPTICS』という団体の活動に触れましたが、今年の総会の特別講演は、小内亨医学博士の『健康食品神話の科学的批判』でした。

名もない企業や国内有数の食品会社・医薬品会社から健康食品・サプリメント・健康飲料などが発売されています。しかもテレビ・週刊誌などのCMは異常に多く、また派手なのです。

小内先生の講演の内容は、スライド・映像が十分準備されており、また批判にあたり細かに文献などに当たっているもので、極めて説得性がありました。
あらかじめ予想した通り、全ての健康食品はことさら、わざわざ摂取する科学的根拠に乏しい、というものでした。まして、諸病に効く、などというデータは医学的・薬学的な根拠がない、と断じておられました。

そう言えば、私にも思い当たることがあるのです。
ゴルフにうつつをぬかしていると高めの血圧や肝機能の数値が見事に正常値になるのですが、一つだけ悪化するものがあります。
それは、夜中に足がつるのです。主治医の先生は、「カリウム不足だから薬を出しても良いが、まあ、スポーツドリンク・サプリメントでも飲んだら」と薦めてくれました。

そこで、マラソン選手などがよく口にするというドリンクを飲みました。
もちろん、足など決してつらなくなりました。しかし、ゴルフの時にはいつでもスポーツドリンク2本をゴルフバッグに入れて歩くことも毎回となると負担になるものです。

ある時、ラウンド中にある女性から飴玉とともに『干しプルーン』をいただきました。ふと、その袋を見ると『カリウム含量』がことのほか多いことが分かりました。
その気になって探すと多くの果物・野菜にカリウムがたくさん含まれているのです。トマト・ナスなど、ごくありふれた野菜でした。
何のことはない。私は単に野菜不足だったのです。

小内先生がおっしゃるとおり、現代にあってはバランスよい食事を摂っておれば、サプリメント・健康食品など無用です。ところが、こう悟ったちょうどその頃、知り合いの人が、アメリカ中で評判の健康飲料『ノニジュース』なるものを飲んでいることを知りました。
私は、この人に対して、小内先生の話をして高額なジュースなどナンセンスとお説教しました。そこでこの人、ノニジュースの詳しいパンフレットを送ってくれました。

なんと驚き。
ガン・糖尿病・高血圧はもとより、うつ病にまで効く、と書いてあるのです。
ガンに効く薬がうつ病にまで効くだと!?
嘘もいいかげんにしろ。
ところが、このパンフレットにはその効能の根拠として、アメリカ癌学会関連などの論文がちゃんと引用されていたのです。

科学者は、論文には弱いのです。論文は査読制度があり、発表許可は厳しいからです。それとも医学・薬学・食品学の分野では、論文査読などいいかげんなのかしら?

さっそく、この疑問を当の小内先生に送りました。
一ヵ月後、先生から詳細な報告をいただきました。
それは、
「引用されている論文は確かに存在するが、臨床段階の論文ではなく、基礎研究の段階である。」
というものでした。
私は納得しました。

『JAPAN SKEPTICS』という団体の交流は単にオカルト批判ではなく、科学的・合理的考え、実践にも大いに役に立ちます
みなさま、どうぞ加入してください。

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2008年6月26日 (木)

6月 第6回 【JAPAN SKEPTICS】

この団体は前にも書きましたので、皆様おなじみかもしれません。
これは超常現象とか霊現象・ブゥドゥ科学・デタラメ宗教などを批判、科学的・合理的な考えを普及する科学者などの団体です。

ただ、このような団体で科学者などが真剣に取り組んでいることが、一般にはあまり知られていないのが残念です。この団体のメンバーのほとんどはもちろん、霊能力や口寄せ・オーラ占いなどを信じないのです。
信じないだけではなく、このような風潮に心底から怒っているわけです。

私の最新刊『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』に対して、読者とかメディアから多くのご意見をいただいております。
その中では、
「このような霊界を信じる風潮に対して、何故、大槻だけが批判や罵倒をするのか?」
というものが目立ちました。

冗談ではありません。
JAPAN SKEPTICS のメンバーも同じことを考え、まわりに発言したり、執筆、講演したりしているのです。
どうぞアクセスしてください。私が独りだけ孤立して活動しているわけではありません。

ついでですので、ここで私の本の読者の一部の皆様にいくつかお答えしておきましょう。
それはとくに『合理的・論理的・科学的な考え、つまり、JAPAN SKEPTICS のメンバーのような人たち』からのご意見です。
それは、次のようなものです。

「この本に書いてあることは、分かりきっていて内容は薄っぺら、わざわざ言うまでもない当たり前のことで江原の言動の揚げ足取り」
というものです。
そのとおりです!
私の江原批判本は内容が薄っぺらです。
なぜなら、江原スピリチュアルそのものが嘘八百、内容が薄っぺらだからです。それを批判しても薄っぺらになります。
また、江原のやることが実際に超常現象を示すものではなく、単に言葉によるデマカセですから、批判も言動批判、つまり揚げ足取りになるわけです。

要するにこの本は、論理的・合理的な人々には何の興味もないのです。それらの人々が求める『対オカルト哲学』は、この本にはありません。これを求める人は、JAPAN SKEPTICS にお入りください。会費は安いですよ。

そうではなく、この私の本は、江原のような霊能者・今様イタコに騙されている人たち、あるいは騙されかかっている人たちに向かって書いたものです。JAPAN SKEPTICS のメンバーになり得る人が対象ではないのです。

誠に残念なことに、霊能力に騙されている読者からは、ご意見は少ないのです。
まわりにそのような人を見かけたら、この『内容が薄っぺらで分かりきった本』をご紹介ください。
彼らは、分かりきっていないのですから。。。

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2008年6月23日 (月)

6月 第5回 【地震予知】

6月14日、宮城県北部・岩手県南部で発生した地震では、多くの方からご連絡をいただきました。私が宮城県出身だということを思い出していただいたのでしょう。実家周辺は宮城県南部であり、何も被害らしいものは報告されていないようでした。
それにしても地震、及びその被害がいかに局所的なものかよくわかりました。

今度の場合にも民間の『地震予知』・『地震前兆現象』なるものが取りざたされております。
手塚治虫、ブラックジャックでの『東北地方一帯の地震予知』というのもその一つですが、身近にも報告が相次いでおります。

知り合いの友人が前日、北の空を写した写真に『地震雲』が写っていた、と見せてくれたそうです。とくに東北一帯の人々は、この『地震雲』なるものを撮影していたというのです。
その中のいくつかを私も見せていただきました。何の変哲もない通常の雲、層雲、または積雲の類でしたが、中には小さな積雲がピンク色に輝いているのもありました。

しかし、これらの輝きは太陽光の反射、乱反射、または月の光などと区別がつかないものでした。もし、通常の日にこれらの雲を写しても、その後地震が起こらなければこのような地震雲など気にもかけず、すっかり忘れてしまうものでしょう。

ここに『地震前兆現象』のからくりがあります。

最近も4月に上田誠也先生が、学士院例会で報告された
『ギリシャにおけるVAN法による地震予知』
という学術レポートがあります。
VAN法とは、地面の電流を継続的に測定してその変化、変化の推移から地震の場所・日時・マグニチュードを予知しようとするものです。

上田先生のレポートによると、
『ギリシャのP.VAROTSOSはこの方法で、2月14日 Mw6.9、2月29日 Mw6.3の地震をあいつで予知した』というのです。
場所も日時もほぼ正確に推定できたそうです。私も興味があり、もとの論文を調べました。
そのとおりでした。これは驚きでした。

それならば、この『VAN法』は有力な地震予知の手段となるでしょうか?
残念ながら、私には疑問があります。
2月14日、29日は成功しました。つまり、予知と現象はほぼ一致しました。
それなら、これまで予知したが当たらなかった事例はどれくらいあるのでしょうか?

つまり過去、例えば5年間、彼らはいったいいくつの予知をしたのでしょうか?
そのうち、当たらなかったのはいくつあって、当たったのはいくつあるのでしょうか?
うまく当たった事例だけが論文として発表されているのではないのでしょうか?
もしそうならこれは、『地震雲の撮影』と本質的に同じということになります。

もちろん私は、
『岩盤が壊れかかり、その時そこから大量のエキソ電子が放出されると、大気・地表に電磁異常が発生する。』
という説を否定しません。
しかしこれは、まだまだ基礎研究の段階です。

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2008年6月20日 (金)

6月 第4回 【手塚治虫の地震予知】

昨日(6月19日)、読売新聞から取材を受けました。
それがなんと、
『手塚治虫が漫画“ブラックジャック”で、今回の地震を予知していたという騒ぎが起こっている』
というものでした。

当の漫画を見ました。
『6月14日午前8時頃、東北一帯にM7.5の地震』
とあるのです。
『日時も時間もピタリ』と記者は言いました。
一見、どんピシャリ、とも思われますが、これはおかしい。

まず何より、年度がないではないか!2008年という年号が欠落しています。
それより問題なのは『東北一帯』とあることです。内陸の地震では震源は、ごく狭い範囲です。せいぜい、幅数キロ、長さ10キロ。これは、小さい町や村の範囲となりますから、地震予知は『東北一帯』では意味がなく、何村のなんとか地区、と特定してはじめて予知の意味があります。

この災害列島の日本では、M7程度の地震は年数回ぐらい発生しているのです。だから東北一帯について言えば、年一回程度の割合でM7規模の地震が発生します。
つまり、6月14日に当るのは365分の1、これが60年も経過すれば6分の1の確率となるのです。

読売の記者は偉い人らしく、『オイ、コラ』口調でした。
『うん、うん、そうか。ところで“ブラックジャック”は好きか?』

そんなこと、地震予知とは関係ないでしょう!

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2008年6月16日 (月)

6月 第3回 【産経新聞】

NHK出版の編集室、中野さんから喜びのメールが届きました。
なんでも、産経新聞の『週末読む、観る』という欄(6月1日付け)に私の新著『子供は理系にせよ』が取り上げられている、というものでした。

執筆していただいたのは、東大の石浦章一教授でした。脳内物質などの研究で著名な先生ですが、文章もうまいものです。科学者でも『脳』を扱う学者は文章がうまい、という気がします。

この先生、私の本を最後までお読みいただいたらしく、べた褒めでした。最近、人に褒められたことのない私は、ただ恐縮するばかりです。
『。。。子供を理系にせよと、これでもか、これでもかと熱弁を振るう。。。熱く説く。。。』
『。。。読んでいて楽しい。。。』
『。。。やる気のない学生は熱心な先輩に預ける。。。まったくそのとおり。。。』
『。。。もっと驚くべきデータは科学館や科学イベントなど役に立たないから、良い先生を養成せよ、というものだ。。。』
などなど。

本当なのです。最近、私は褒められたことがないのです。
特に女性からは決して褒められることもなくなりました。
先輩は死んだひとも多く、褒めてくれるひとが少なくなりました。後輩はもちろん褒めません。先輩を褒めると失礼にあたる、と思っているのでしょう。
しかし、後輩にあたる石浦教授は違いました。

特にうれしかったのは石浦教授が、
『大槻は体を張ってオカルトと闘ってきた知識人、見ようによっては怪しい人物。。。』
と褒め上げてくれたことでした。

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2008年6月11日 (水)

6月 第2回 【TBSラジオ】

このラジオ番組、『ストリーム』よりインタビュー出演の依頼があり、承諾しました。
私の新刊『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』について、相当突っ込んだインタビューでした。

インタビューの主な論点は三つありました。

一つは、江原の子供の頃の体験。『教室で前の子供のオーラがまぶしくて黒板が見えなかった。』という点、「これが嘘と断定している私の本の解説を深めてほしい。」というものでした。
私は答えました。学校の教室は窓がいっぱいで明るく、特に黒板は明るい。前の子供たちの頭に500ワットの電球が灯っていても黒板が見えないことなどない。

インタビューの二つ目は、『霊の世界、あるいは生まれ変わりはない、と断定しているがこれは科学的・物理学的に証明されるか?』というものでした。
これは物理学を持ち出すまでもなく当然ですが、あえて私は説明しました。それは、『エントロピー増大の法則』を引用したものでした。
おならの分子は時間とともに限りなく拡散していく。この分子がやがて時間が経ってひとりでに元のお尻のあたりに戻ってくることはない。これは『エントロピー増大の法則』であり、この法則の正しさはコンピューターシミュレーションでも確認されている。
死んだひとの分子も死後限りなく拡散していき、再び元に戻ることはない。つまり、生まれ変わりなどは起きるはずもない。

インタビューの三つ目の質問は、私の墓参りについてでした。
『教授も郷里に帰り、墓参りすると書いている。お墓でおばあちゃんの霊に話しかけたりするのではないか?』
「そのとおりです。」と答えた。
墓参りをするとかわいがってくれた祖母との幼い頃の思い出が鮮明によみがえる。つまり、墓参りは昔を回顧する手段なのだ。思い出の写真を広げるのと一緒。古い写真を見て思い出にふけったからといって、その人の霊を呼び出したり、口寄せするわけではない。

さて、インタビューでは最後に質問されました。
「江原の『オーラの泉』について大槻は、『この本に文句があるなら私をこの番組に呼べ。科学的な実験をしてやる。』と呼びかけているが、江原または、番組から何らかの連絡・反応はあったか。」というものでした。
「もちろん、江原も番組もなしのつぶて。まったくの無視です。」と答えました。

「それは何故なんでしょう?」
「私には何故かわかりません。私を番組に呼んで江原の霊視の実験をやれば、江原の嘘は暴露されます。このことは江原も番組も十分知っているのでしょう。」と答えました。

最後にインタビュアーが述べました。
「おかげですっきりしました。ありがとうございました。」

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2008年6月 3日 (火)

6月 第1回 【脳科学者・茂木健一郎】

月刊『テーミス』6月号には、この『科学者』への批判記事が大きく掲載された。

いまやオカルト研究者?!
脳科学者・茂木健一郎へ噴出した「批判」
-江原啓之を持ち上げ恐山で口寄せして貰う売れっ子学者への疑問を投じたが-

こんなタイトルである。

この特集記事に対し、当の茂木健一郎は以下のように答えている。
「私と大槻さんで異なるのは江原氏のような人物や現象に対する態度であり、科学者という基本的な立場は同じだ。」

このコメントには、わが目を疑う。このブログの読者の皆様も呆れ返るであろう。
しかしここでは念のため、上のコメントにはごまかしとカモフラージュがあるから分かり易く翻訳しよう。
「私、茂木健一郎と大槻義彦で異なるのは江原のような霊能者・超能力者、および彼らが見せてくれる霊視・口寄せ・降霊術・オーラ占い・霊感商法などに対する態度・意見である。茂木健一郎と大槻義彦では科学者という基本的な立場は同じである。」

この一文をもってはっきりすることは、
『茂木は科学的態度というものがまったく分かっていない。』
ということだ。
あるいは、分かっていないふりをしているのだ。
私を馬鹿にするな。江原を持ち上げ、口寄せとオーラ占いを肯定する者と科学者としての基本的立場は同じだ、とは何事か。
まったく論理も合理的思考のかけらもない。

科学は霊能力や口寄せ、オーラ占いを受け入れない。だからこそ、このようなオカルトを科学者は否定するのだ。これは徹底的に近著、『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』でやったことだ。

だから、茂木と大槻では科学的態度はまったく逆なのだ。だからこそ、江原とあわせて茂木をも批判したのだ。
基本的立場が同じなら、私が上の本で茂木を痛烈に批判するはずがないではないか。したがって茂木は、私の批判が分かっていないか、分かっていても分からないふりをしているのだ。

もし茂木が心底分かっていないのなら、この人の論理・合理的思考はどうなっているのか。そうならば、脳科学者を名乗る前に自分の脳の再点検をすべきだ。

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2008年5月21日 (水)

5月 第3回 【対談】

私の江原スピリチュアル批判本では、このいかがわしい霊能者を持ち上げ、迎合する多くの『文化人』の批判も行いました。

最近、これを見た月刊誌『テーミス』がこれを取り上げ、そのうちのひとりの文化人に関して特集を組みました。
私はインタビューを受け、この文化人がいかに江原スピリチュアルを側面援護しているか、を改めて強調しました。

『テーミス』は私の言い分・批判文を載せるに際して、この文化人のコメントも求めました。ところがこの文化人、コメントを出す代わりに、私との『対談』を求めてきたのです。

「対談だと!?」

これは、これまでも批判されたオカルト人が決まってやる手口なのです。

対談とは対等な立場で、相互に意見を出し合い、合意したり異論を唱えたりするものです。だから、もともとインチキな、詐欺まがいの霊能者との対談などあり得ないわけです
ただ彼らを許せない、容赦しない、という告発が先行するわけで、対等な対談などごまかしに過ぎません。

考えてもみてください。霊感商法で告訴されたインチキが、しゃーしゃーと対談を申し込む愚かさ・・・。
この文化人が提案してきた対談もこの種のものと大差がありません。
対談によって、批判をかわし、少しでも批判者との友好を求める・・・。
これらの手口はわかっているのです。

しかしこの場合、相手は今をときめく文化人ではないですか。むげに断るのも失礼です。
それにこの対談とやらで、
「もっと突っ込んで霊能悪を追求してやろう。」
という気にもなりました。そこで、対談をお受けする旨、伝えました。

しかし、ほどなくしてテーミスより、『対談は無しになりました。』と、連絡がありました。
いったい、この文化人は何を考えているのか?
「大槻なんか、会って話しておけばなだめることができる。」とでも思っていたのでしょうか?
そうだとすれば、私も随分、馬鹿にされたものです。

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2008年5月14日 (水)

5月 第2回 【まともな出版】

『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』出版後、実にたくさんのご意見をいただきました。
できるだけお返事を差し上げるように努めてきました。様々なご意見の大部分はごもっともなご意見でした。ありがとうございました。

その中で、次のようなご意見もありました。
「たしかに、江原今様イタコはひどい。科学者が必要な批判をするのは当然である。しかし、他の科学者は研究と教育に専念しているのに、なぜ大槻だけがこんな霊能者に関わっているのか?その暇があったら、もっと肝心の科学教育・科学普及に努力してほしい。」

このご批判は、ごもっともな部分がありますが誤解されているところもあります。
テレビタックルの出演などがあったり、宜保愛子批判、『反オカルト講座』などの執筆がありましたから、オカルト批判だけにうつつをぬかしているとの印象が広まるのかもしれません。

実際には私の生活の大部分は、オカルト批判ではなく研究や理科教育に費やされております。
例えば、これから秋にかけて20回近い講演の企画をしていただいております。これは、子供たちのための講演、それに企業の研修、成人大学などですから広い意味で科学教育・社会教育に関わっております。

出版内容もそうです。
『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『文科系が国を滅ぼす』(KKベストセラーズ)、『まったく初めてのゴルフ』(NHK出版)などがあります。
それに『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』の出版と同時期に『子供は理系にせよ!』(NHK出版)を出しました。これは、江原批判本より注目されており、新聞・週刊誌の取材を受けています。

さらに一般の方は、ご存知ないかもしれませんが、日本で唯一の物理科学雑誌『パリティ』の出版もやっております。もう既に23年も編集長をやっております。
これは、素粒子・原子核・超弦理論・原子・プラズマ・物性物理・宇宙物理・生物物理・地球物理・気象物理・応用物理・物理教育など、ほとんどの科学の分野をカバーしています。

以上のようなわけですので、どうぞご理解ください。
決して、オカルト批判にのみ、うつつをぬかしているわけではありません。

もちろん、そのオカルト批判も科学教育・科学の普及の一環と理解してやっているわけです。

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2008年5月 9日 (金)

5月 第1回 【日本史オカルト】

テレビ東京、火曜日19:56~『新説!? 日本ミステリー』こそ、ここで先に批判した日本史、とくに日本古代史にまつわるオカルトなのです。オカルトは単に科学に反すること、つまり反科学・非科学だけではないのです。

反医学・反薬学はもちろんのこと、反日本史・反世界史も立派なオカルトです。つまり、学校で学ぶ真っ当な学問に反することはオカルトの類となります。
何故でしょうか?
オカルト学問が通用すれば、学問そのもの・学者の研究そのものが不用になるからです。

例えば、地震予知。
東大地震研究所は数十億から数百億の研究費で、あれだけの研究努力をしているのに、オウム真理教の麻原教祖が一言、東京大地震の予知をしてみんな信じてしまえばどうなるか。
学問は不必要となります。
これは、日本史オカルトについても言えるのです。

民間のアマチュア歴史家、あるいは霊能者が、
「聖徳太子は予言者だった。9.11テロや第二次世界大戦も予言した。」と言って放送されれば、真っ当な日本古代史研究者はどうするのでしょうか?
聖徳太子の研究学者はどうしてしまうのでしょうか?
なぜ、この人たちは反論しないのでしょうか?

先週の火曜日もやってました。
「邪馬台国は四国、徳島にある。」と。
なんと、それらしき墳墓を発見したというのでした。その上には綺麗な石垣が積んであるのです。2000年近く、なぜ崩れなかったのでしょうか?
こんなもの、戦後つくられたものでしょう。50年前と2000年前を混同していないでしょうか?

この番組では、この墳墓の上から超音波探査システムで探査までしたのでした。
『中には何か、地層の変化があることが分かった。』というのです。
あたかも番組は、これが女王卑弥呼の棺の穴だと言わんばかり。

「大槻よ、いくらなんでも吉永小百合主演の映画『まぼろしの邪馬台国』に出演したからといって邪馬台国論争にまで出しゃばるのか!?」
という批判が聞こえてきそうです。
しかし、それは違います。ささやかながら真っ当な学問を守りたいだけです。
真っ当な学問が、テレビ番組で興味本位に否定されるのが腹立たしいのです。

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2008年4月30日 (水)

4月 第5回 【江原スピリチュアル】

Book 『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』を発刊して以来、実にたくさんのご意見をいただきました。
できるだけ、お返事を書くように努力してきましたが、すべての方に出し切れなかったことをここでお詫びいたします。

いただいたご意見は両極に分かれるものでした。
「感動した」「痛快」「頑張れ」というもの、一方「当たり前」「あげあし取り」「面白くない」「霊の世界は科学を越える」というものでした。
ご意見は、このように分極しており中間というものが少ないわけです。

このことは、当然といえば当然です。
この種の本では、『肯定するか否定するか』ですから。前に書きました『宜保愛子の謎』の場合もそうでした。
しかし、私はこのような傾向には不満です。読んで欲しいのは、やはり中間の読者だからです。
霊の世界に疑いを持ちながら、それでもテレビなどで見せ付けられ信じてしまっている大多数の人たちです。
この種の多くの読者は迷っており、私の本でその迷いに少しでも解決の糸口をつかんで欲しいのです。

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2008年4月14日 (月)

4月 第4回 【赤城の子守唄】

春まだ浅い東京には細雪が舞っていた。I大学付属病院に検査入院してびっくりした。
隣の病室から大きな音楽が流れてきたのだ。

『なくーなよしよし、ねんねしな。。。
 泣けばカラスがまた騒ぐ。。。
 泣いちゃいけない ねんねしな。。。』
『故郷離れてはるばる千里、。。。
 なんで想いが届こうぞ。。。』

その音楽のテープはいつまでも止むことはなかった。
思い出したぞ。これは、遥か遥か昔、5・6歳のころ聞いた憶えがあるのだ。
そうだ、たしか『東海林太郎』の歌だ。小さいころ、やがて戦死した父がよく歌っていた唄だ。

そういえば隣の病室の老人は80歳過ぎの人ではないか。看護師さんにそれとなく聞くと、もう2ヶ月も入院しているがガン末期だという。
「うるさいでしょうが、辛抱してやってください。」

この東海林太郎の唄はその後も鳴り止まなかった。私にとってはうるさいどころか遠い昔の父の子守唄のように聞こえた。
夜中、ふと目が覚めた。それでも東海林太郎は歌い続けていた。

しかし、合間に人の泣き声が入った。
「くやしいなあ、くやしいなあ。。。。。」
その老人の叫び、慟哭だった。
「おれの青春を返せ。。。弟を帰せ。。。くやしいなあ。」
「お金をくれ。。。くやしいなあ、くやしいなあ。。。」

私は強い衝撃を受けた。もう眠れなかった。
隣の病室に行き、肩をさすってやりたかった。
この老人は、まもなく「くやしいなあ。」と叫びながら、死んでゆくのだ。

戦争で奪われた青春。奪われた肉親。しかし、彼の人生が台無しにされたのは、この時ばかりではなかった。
やがてくる高度経済成長。早朝から深夜まで、雑巾のようにこき使われた。

このような日本の繁栄は戦死者の犠牲のもとに築かれた、と、この国の指導者はうそぶくがそうではなかった。戦死を免れて生き延びた人たちが犠牲になって働いたのだった。

そして彼らが営々として築いた財産は紙くずのように消え失せた。
消えた年金。
いったい、これは何だ。
紙やコンピューターから記録が消えてもお金は消えないだろう。その、国に支払ったお金は今、どこにあるのか。

さらに追い討ちをかけるように『後期高齢者保険制度』。
その前には介護保険とやら。
つまり、『老人たちは邪魔者だから、自分たちで保険も介護もやれ。』
というわけだ。
自分たちで自分たちを面倒みきれないなら早く死ね、というわけだ。

『くやしいなあ。』と、老人は叫びながら死んでゆくのだ。
老人よ、もう夜中の3時だ、ともかく眠ろう。
私が代わりに敵をとってやるから。

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2008年4月 8日 (火)

4月 第3回 【江原スピリチュアルの大嘘を暴く】

Book_2  おかげさまで、この本がやっと発売にこぎつけました。
このブログで、情報収集の手助けを呼びかけましたところ、実に多数の方々から様々な江原スピリチュアルの資料を送付していただきました。

この本を書く上で、これらの膨大な資料は大変役に立ちました。
資料が多数にのぼったこと、また裏付けが取り難かったものもあり、すべてをこの本の中に取り入れることができませんでした。せっかく資料を教えていただいたのに、本書から外さざるを得なかったものが多くあり、資料提供者の皆様には心苦しいのですが、ご容赦ください。

なお、本書で取り上げた『27時間テレビ(フジテレビ系列)』で、騙されて霊視・口寄せを江原にやられ、被害を受けたと訴えた美容院経営のA子さんから連絡をいただきました。
「まわりから諦めるよう言われているが。。。こんな事実を闇に封じて良いものか。」
「現実に自分が霊視した人が結果として悲惨な結末を迎えているにも関わらず無視。。。」
「テレビ局も私が騒げない田舎者と思っているのでしょうか。」
「こんなことにくじけません。こんな事件を知りながら黙って見て見ぬ振りをしている人達に怒りが込みあがって。。。」
「そんな中、真剣に考えて下さっている大槻さん、ありがとうございます。」

このA子さんに限らず、この世の中で、江原の霊視・口寄せを信じ込まされ、直接、間接に霊感商法の被害を受けたり、せっかくの学校での理科・科学教育の成果を台無しにされたり、病気に対し正しい医学・科学的な対処法をないがしろにしてしまって病気が悪化してしまった人たち。私のこの本の出版で、少しでも立ち直ってほしいものです。

また、このブログを読んでいただいている真っ当な皆様、真っ当でない周りの人がおられたら、是非、本書をお薦めください。

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2008年4月 7日 (月)

4月 第2回 【ミステリーサークル パター】

今はまったく顧みられることがなくなった、イギリスの麦畑に発生する『ミステリーサークル』。
実はこの名称、私が名付けたものです。日本でこの現象をはじめて本格的に報道したのがフジテレビでした。当時、現地イギリスの新聞やテレビでは『クロップ サークル』という名前を使っていました。

しかし、『小麦畑の円環』ではやぼったい、何とかならないか、というのがフジテレビのディレクター、中村さんの話でした。
そこで私は考えた末、これを『ミステリー サークル』と呼ぶことにしたのです。この名前が魅力的だというので、メディアはこぞって面白く報道しました。それから半年もしないうちに、本家イギリスでも『クロップ サークル』は使わなくなり、私の『ミステリー サークル』を使うようになったのですから大笑いです。

さて、私は最近、ゴルフの道具のひとつ、パターの改良をして実用新案をとりました。これはパターのシャフト下部にリングをつけて慣性モーメントを増大したものです。この慣性モーメントの増加によって、パターの面がぶれ難くなりましたので、「良くカップに入る。」と評判です。

私は個人でこのパターの権利を所有していても仕方がないので、私の所属事務所(VIA)に無償譲渡しました。最近、VIAがこのパターを発売しました。この半年で50本近くが販売され好評だそうです。『ミステリー サークル』というネーミングですが、これは私自身が名付けたものですから商標権も問題ないものと判断しております。

このブログの読者の方で、このパターを購入していただく場合には定価の4割引とさせていただくことにしました。商品ご購入ページからアクセスいただき、「ご質問等」の欄に「ブログを見た(読んだ)。」等とご入力ください。
ゴルフに縁の無い方でもお友達へのプレゼントにいかがですか?

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2008年4月 1日 (火)

4月 第1回 【理科系の教育】

『エハラー!エハラー!』と叫ぶ多くの若い女性が、なぜかくも多いのか?
これは、私が江原批判書をいくら出しても、そう簡単には変えられないでしょう。彼女たちの心・彼女たちの知性・彼女たちの教養、つまり、彼女たちの教育に根ざしているわけです。

今、いくら学校の先生が頑張っても、国家がいくら努力しても、『理科離れ』が進んでいるのです。とくに『数物系』が毛嫌いされています。
宇宙もクオークも超伝導も、とんでもなく面白い、神秘に満ちたテーマです。子供も大人も、男も女も、これらの話題を聞けばワクワクするような興味を示します。科学の話題の最高の内容でしょう。
それでも、『理科離れ』・『数物離れ』なのです。

このような理科離れの傾向、数物系を毛嫌いする傾向は『エハラー』と呼ばれる、江原ファンの傾向にも繋がっているのだ、と私は見ています。だから、いくら江原批判をしようと、理科・数物教育が間違っていては根本が変わりません。やはり基本は、理科・科学の教育にあります。

『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』(鉄人社)の出版と同時に、NHK出版から理科教育の本を出すのはこんな理由からです。
実はこの本『子供は理系にせよ!』は、昨年の春に執筆し始めたもので、既に秋には脱稿しておりました。
一方、『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』は、この冬に大急ぎで書いたものです。

しかし、結果としてこれら2冊の本の出版は、ほぼ同時期になりました。これは単なる偶然ですが、しかし、両書の願いは一つです。

つまり、科学的・合理的な人々を少しでも増やしたいのです。

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2008年3月28日 (金)

3月 第7回 【健全なゴルフの講演】

私の講演は、年10回ほど。その内容は、はっきり区別されている。
つまり、『オカルトと科学』および『科学や理科の教育』がそれ。
もちろん人気があるのは、オカルト叩き。それに夏休み子供実験ショー。

ところが最近、年に数回は『ゴルフの科学』が依頼されるようになった。
実に喜ばしく健康的だ。
もう日本では、オカルトの話題よりもゴルフの話題が好まれるようになったのか。それなら何とうれしいことだし、私のこれまでのオカルト叩きの効果も出てきたのか、と思う。

最近もトヨタ自動車本社での講演を依頼された。そこには、副社長はじめ、新入社員のエンジニアの卵まで、およそ千人の聴衆だった。
この内容が主催者の苦労を反映していた。
最初の45分は『ゴルフと科学』の話、後の10分を『オカルト叩き』、というわけだった。

つまり、トヨタ側は本当は『ゴルフの科学』を聞きたかったのだ。
それでも大槻がせっかく名古屋まで来るのだから、オカルトもやりたいだろうと考えてくれて10分間だけ『江原叩き』をやらせてくれたわけだ。

もちろん、トヨタ自動車の社員・関係者は日本を代表する市民エリートだ。オカルトを喜ぶはずはない。
この傾向が日本全土に及んでくれることを期待する。私の本もオカルトではなく、ゴルフの科学が多くなればうれしい。NHK出版『まったく初めてのゴルフ』は最近、好評を得ている。

ああ、ゴルフは楽しい。早くオカルトを忘れたい。

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2008年3月24日 (月)

3月 第6回 【日本史オカルト】

3月21日夜9時頃、テレビ東京にまわしたら、よく見る髭のあやしい顔が出ていた。テレビ東京までがオカルト番組かと驚いた。

この男、秋山某は、テレビタックルなどで散々やりあった悪質な男。
富士山の近くの山のてっぺんにUFOを呼ぶという番組で、
「UFO来てください!」
と2時間も叫び続けた男。
例のノストラダムス予言番組では2000年の年末、地球滅亡などまったく嘘だったことがおのずと明らかになり、赤恥をかいたはずではなかったか。

それがまたまた『聖徳太子の予言』なのだという。
聖徳太子は、応仁の乱から太平洋戦争まで予言していた、と彼は言う。
9.11テロから、あげく2030年の小惑星の地球衝突まで予言しているというのだ。

例えば、太平洋戦争。
『東が南を侵略。』とあるのは、東は東洋だから日本を意味する、南は南アジアを意味する。だからこの聖徳太子の予言は日本が南アジアを侵略した太平洋戦争の予言なのだ、と。
実にばかばかしいこじつけ。日本が侵略したのはむしろ、朝鮮・満州ではないか。つまり北である!
日本などを『ファーイースト』と呼ぶのは、ヨーロッパから見て東にあるからだ。聖徳太子がなぜ日本を『東』と呼ぶ必要があったのか。

2030年に小惑星衝突だと?
たしかにNASAをはじめ天文学会も関心を持っているが、その衝突の可能性は、0.000001%以下と考えるのが相当である。
9.11テロもおかしなこじつけで予言があったと主張する。鷲はアメリカを意味するとか、弓はジェット機とか・・・。

これは、ノストラダムスでも散々やった手口なのだ。
言葉の解釈ならまだしも言葉の突拍子もないこじつけ。これでは聖徳太子を冒涜するものだ。なぜ、この番組は聖徳太子研究の学者・古代文の学者を登場させないのだ?代わりにしゃしゃり出るのは『研究者』と称するアマチュアらしい人物。

オカルトで科学に挑戦してきて、こてんぱんに反撃された連中。
今度は、科学者の目を盗んで日本史に挑戦してきた。
題して、『オカルト日本史』。

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2008年3月17日 (月)

3月 第5回 【江原スピリチュアルの大嘘を暴く】

この本はおかげさまで、4月8日(火)出版と決まりました。

皆様からの多数の情報提供、ありがとうございました。

目次は、以下のとおりです。

  • はじめに
  • 第1章  江原の『霊能者』としての生い立ちへの疑惑
  • 第2章  霊視の嘘
  • 第3章  オーラ占いの嘘
  • 第4章  超能力の嘘
  • 第5章  除霊とお祓いの嘘
  • 第6章  口寄せの嘘
  • 第7章  病気診断の嘘
  • 第8章  カウンセリングの嘘
  • 第9章  化けの皮が剥がれてきた
  • 第10章  江原にすりよる文化人
  • 番外編
  • おわりに

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2008年3月14日 (金)

3月 第4回 【まじめなオカルト】

ダウジングといえば、L字型の棒切れを両手に持って地下の水脈を当てるのだという。
このダウジングをやるオカルトをダウザーという。超能力スプーン曲げを鼻から馬鹿にする人でも、ダウジングを信じる人はいる。10年近く前、れっきとした土木学会の東北支部のメンバーがそうだった。

私はこの人達を自宅の庭に招待、我が家の地面下の水道・下水道をダウジングで当てる実験をやった。
まったく100%当らなかった。
人間の手に棒を持つと暗黙の意思が働くから、レールを敷き、その上に台車を走らせた。台車にパイプを立て、ダウジング棒をセットしたのだった。
もちろん、水脈であろうと、金塊であろうと(私の家の庭には金塊は埋めてません。念のため。)ついに2年後、土木学会のこれらのメンバーは、納得して研究を中止した。

ところがアメリカには、このダウジングを信じて一生を変えてしまった学者がいるという。
その人とは、Dr. E.メイヤー 准教授。
彼女の本『心の科学』が翻訳された。

盗まれた娘のハープが、なんとダウジングによって見つかった。そのとき「科学に対する見方が音を立てて崩れた。」そして15年もの超常現象探求の末、3秒先の未来予知・遠隔霊視・テレパシー・虫の知らせを信じるようになり、現代科学の欠陥を明らかにしようとした。

それならこの娘のハープの発見は、そんなにすごいことだったのか?
そのダウザーは、彼女の家から2,000マイルも離れたところで、地図を使っただけでダウジングしたのだった。
ダウザーは盗まれたハープの在り処を所番地まで当てた。しかし、彼女は警察に通報したが、警察はダウジングなどでの家宅捜索を拒否した。
そこで彼女は、そこら一帯に張り紙をした。
『私の子猫が行方不明です。見つけた方には謝礼します。』の類。
そして、そのハープは娘の手に戻ってきたのだ。これで、メイヤーは一生を変えたのだ。ダウジングという魔法にしびれたわけだ。

なんとばかばかしく、単純なことか。
そのダウザーが指摘した所番地にハープが確かにあったのか?
そうではない。張り紙をして見つかったのだ。
ここが重要なのだ。

子供のハープの泥棒。他に宝石や車が盗まれたのならともかく、娘のハープだ。
やったのは、近所の子供であろうと誰もが思うはずだ。ダウザーもそう思って、彼女のご近所の地図で適当な番地を言ったのだ。
そして、その近所に張り紙・・・。

ハープは確かに出てきた。
しかしそれは、ダウジングによってではなく、張り紙によってだ。
学者も見事に騙される。

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2008年3月 7日 (金)

3月 第3回 【江原スピリチュアルの大嘘を暴く】

今月出版に向け頑張っていますが、ここへ来て江原自身が、私の批判を先回りして反論するごとき(笑)インタビュー記事が『週刊現代』に出ました。

実は私は、『江原スピリチュアル』を調べてゆくうち、
「彼はもしかしたら、本当に霊やオーラの幻覚を見ているのかもしれない。」
とも思うときがありました。
このようなことは、霊やスピリチュアルを否定する人達の一部も感じたり、発言したりしています。
しかし、この『週刊現代』の記事で、
「彼はやはり“まとも”で嘘八百を述べているのだ。」
と分かりました。
幻覚・妄想の類ではなく、確信的に「霊が見えた。」「オーラが見えた。」と言っているということです。

まず『放送倫理・番組向上機構(BPO)』の意見書についてです。
例の27時間テレビでの口寄せ騒動のこと。意見書は、こう断じています。
「~~~霊視など科学的に根拠の乏しい題材の取り扱いには慎重な対応」をすべき、「~~~まず霊能者ありき~~~裏付けに欠ける情報の作為~~~スピリチュアルカウンセリングの押し付け」に自制を促した。

さて、これに対して江原はこう反論した。(週刊現代3月15日号)
「BPOから意見されたのは私個人ではない。~~BPOはフジテレビに対し~~~。」
「BPOの忠告は制作サイドのドッキリという手法に対して~~~」

お分かりだろう。
BPOの意見書は、自分に向けられたのではなくドッキリ手法に対してだ、と開き直ったのだった。
それなら江原よ、『霊視など科学的根拠が乏しい』こと、霊能師など『裏付けに欠ける情報』『スピリチュアルの押し付け』などはいったい誰がやったのか?ディレクターの責任もあるが、やった本人こそ問題ではないか。批判され問題にされたのは、ドッキリの手法だけではないのに、素知らぬ顔で問題をすり替える。きわめて悪質な、作為的なやり方ではないか。

さらにもう一つ。『オーラの泉』で口寄せした死んだ父が実は生きていた、という『週刊文春』の記事。江原は強弁する。
「今も生きている実の父、それに亡くなった継父、二人のことは収録時、自分には分かっていた。~~」
前半部分は実の父、後半部分は亡くなった義理の父を霊視したのだ、と言い訳した。
なに?口寄せした実の父が生きていたことはその時知っていただと?江原が言っているではないか。
「お父さんの声、聞きたいとか言っても~~さっきからね、“今さら聞いたところで~~”という感じ。~~」
つまり、壇れいが亡くなった父の声を聞きたいといっても、父の霊は今さら聞いたところで、と言っている、と口寄せしたのだった。

彼は、よくもこうまで取り繕うか。上記のしゃべりでは、誰が聞いても亡くなった父の声について言っていると思うはずだ。
生きている実の父の口寄せだと?
声が聞きたいだと?
馬鹿な。直接、電話すれば済むことではないか。

つまり、江原の霊視・口寄せ・オーラは決して幻覚・幻想ではなかった。作為的騙しの手口だった。彼の、黒を白と強弁する手口をまざまざと見せつけられ、確信を持った。
何しろ、この『週刊現代』のインタビュー、なんと彼の、神棚の飾りのある事務所(?)で3時間にも及んだというのだ。様々な真っ当な批判に対して3時間も延々と口からでまかせの反論をかくも長時間しゃべり続けるのだ。たかが40分のテレビで愚にもつかないデタラメをしゃべることなど何ともないのだろう。

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2008年3月 6日 (木)

3月 第2回 【大槻義彦のページ】

中国共産党、つまり『毛沢東の党』はどこへ消えたのでしょうか?
3月2日NHKスペシャル、中国の奥地、貧しい農村の教育の現場の現状を見て、大きなショックを受けました。

乾パンしか口にできず、すし詰めの寄宿舎に押し込められた子供たち。上海からボランティアで子供を教えに派遣された女子大学生が、1年間現地で遭遇した貧しい農村とそこでの教育のレポートでした。

父は死亡、母は怪我で動けず、弟は借金のために都会に出稼ぎ、しかし仕事にあぶれる。女子高校生は、その弟の働きでかろうじて学校に行けている。女子学生が関係するボランティア団体が集めた募金が奨学資金として配られることになった。
しかし、その女子高校生は奨学金の対象から外された。たった1千円の奨学資金がもらえなかったのだった。

名誉ある中国共産党はどうしたのか?
たった1千円の奨学資金も支給できないのか?
国家には有り余る外資準備があると騒がれているではないか。世界有数の外貨準備をアメリカドルやユーロで溜め込んでいるではないか。
たった1千円、20人分で2万円の奨学資金も中国共産党は出せないのか。

私は若い頃、毛沢東を尊敬していた。子供の名前にまで毛沢東にあやかった名前を付けたほどだ。
この毛沢東のつくった共産党は、たとえどんなに政治的間違いをして国を滅ぼしても、少なくとも子供の教育と医療だけは国家・共産党が責任を持つ、と信じてきた。
だからこそ共産党だと長く支持してきた。

しかし、これは若気の至りだった。共産党に騙された。
教育や医療に悩む庶民・農民など党の眼中にはない。そこには共産党とその支配する国家の発展だけがあるわけだ。中国の貧しい農民をおいてけぼりにする共産党などまったく信用できない。

何が10%の高度成長だ。たった1千円の奨学金を高校生にやれない共産党政権など、必ずつぶれるだろう。
しかし、待てよ。
実際にはこの貧しい農村があるからこそ、日本やアメリカが中国の安い商品・製品を手に入れ、また安く生産させることができるのだ。
つまり、アメリカや日本の繁栄は、貧しい農村の安い労働力でもっているのだ。

奨学金ももらえず、貧しさのまま放置されている中国農民。それを食い物にしているのがアメリカ・日本なのだ。
つまり、貧しい中国農民は、アメリカ・日本の豊かさに必要なのだ。
あの奨学金をはねられた女子高校生の涙をわれわれ豊かな日本人は、いま一度思い出さねばならない。

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2008年3月 3日 (月)

3月 第1回 【どげんかせんといかん】

TBSテレビ、春の特番『世界の恐怖映像2008!』(3月1日放送)で、東国原知事(そのまんま東)に会った。
彼は番組で最前列に座り、
「車を運転中、幽霊に出会った。」と証言した。
「とても小さい霊だった。」「ガードレールの側に出た。」

私は、次のコーナーに入る前、休憩時にそのまんま東に話しかけた。
「知事になる前ならともかく、現職の知事は教育長の上にある者だから、文部科学省・教科書の内容を否定するような言動を公にしゃべってはいけない。」
彼は、大声で反論してきた。意外だった。
知事になる前は、たしかに彼はオカルトだったがそれでも私の前では遠慮していたし、謙虚だった。
しかし、この時のそのまんま東は変わっていた。東国原知事になって高支持率に舞い上がり、堂々とオカルトを主張しはじめたのか。

彼は大きな目で私を睨みながら、こう言った。
「宮崎県は神話の地方だから、学校で文部科学省・教科書の見解とは別に、神話・民話を学校で教えるのはまったくおかしくない。」と。

みなさん、お分かりですね。
彼は問題を巧妙にすり替えたのだ。自分がこの番組で、「幽霊・霊に出会った。」というオカルト表現をしたのを私が咎めたのに、それを彼は「宮崎の神話・民話を語ること。」にすり替えたのだった。

知事職は、こんなに人を変えてしまう。
素直で友好的で、頭の回転も良かったのに、知事になってしまうとこんなにずるく、官僚的になってしまうものか。
宮崎県が学校で、宮崎地方の神話・民話を教えることに私が異議を唱えるはずはない。彼も早稲田大学文学部出身ならすぐ分かることだろう。神話・民話は、あくまでフィクションだからそのように宮崎県が学校で教えることに私は興味はない。

そうではない。
フィクションではなく、「実際に自分は道路端で霊に出会った。」と証言したことだ。
これはノンフィクションであり、県の教育を間違った道に先導する。
大臣が、「霊を見た。」とテレビでしゃべればどうなるか。

それとも知事になり権力を手に入れると、フィクションもノンフィクションもごっちゃになるのか。
道路財源要求は、フィクションなのか。

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2008年2月25日 (月)

2月 第6回 【嫌がらせ】

“江原今様イタコ”の批判本がいよいよ出版ということになると、『私おもい』の近しい人達が心配したり、気をもんだりしてくれます。
「宜保愛子のときのような酷い嫌がらせがあるのでは・・・。」
と心配してくれるわけです。
たしかに『宜保愛子の謎』を出したときは大変でした。このことは、このブログにも書きましたし、『JAPAN SKEPTICS』のジャーナルにも書きました。さらに『噂の真相』のコラムをまとめた『反オカルト講座』にも書いたとおりです。

車の後をつけられるし、会合には飛び込んできて嫌がらせや妨害をするし、いたずら電話・FAX・・・。ついにその接点になった『JAPAN SKEPTICS』も脱退せざるをえなくなりました。
それだけではありません。新聞・週刊誌などのメディアに中傷のFAXが流されました。
「大槻は実験装置の取り込み詐欺をやった。」
「大槻は裏口入学で詐欺をはたらいた。」
「大槻は新宿に愛人を囲っている。」 などなど。

もちろん大手の新聞や週刊誌は、ほとんど相手にしませんでしたが、タブロイド紙などは本気でこれらのFAXを持参して、私に取材をしてきたこともあったのです。
今になってみれば、以上のような嘘八百が、まったくのインチキであったことが世間では明らかになっています。それらが少しでも事実なら、どうして今の私が早稲田大学の名誉教授でいられるでしょうか?詐欺や愛人発覚では名誉教授の称号などもらえるはずもありません。

やがて嫌がらせはエスカレート、車のタイヤにネジ釘を刺されはじめました。3回も続けざまな嫌がらせでしたから、これはもう恐怖でした。私は世間では強がっていますが、実は小心者なのです。週刊誌に妙なFAXを流されただけで身震いしました。それが、タイヤに釘ですからおびえるのも当然です。

もちろん上のような嫌がらせすべてが宜保愛子側の嫌がらせとは断定できません。しかし、オウム真理教事件が起こって、宜保愛子がテレビ・メディアから消えると、その途端にこの種の嫌がらせが皆無になったことをみれば、やはりあのときの嫌がらせは宜保愛子と直接・間接に関係があったのでしょう。

さてそこで今回、江原批判について皆様のご心配・ご危惧はどうでしょうか?それが小心者の私ですが、ちっとも心配していないのです。むしろ、この本が出て嫌がらせがあれば、それは大歓迎というわけです。
つまり、私は宜保愛子で学びました。待ってましたとばかりに今回は、被害届・告訴をやるつもりです。こうすれば、おおっぴらに江原スピリチュアルとそれを持ち上げたテレビ局とは法廷で対決することになります。望むところです。もう私にとって失うものは何もありませんから、人生の最後を霊と対決しましょう。

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2008年2月19日 (火)

2月 第5回 【絆創膏で燃費向上?】

ガソリン高でヒットしているのが燃費向上グッズです。
エンジン付近に電線をつないだり、燃料タンクに入れたりするだけで燃費が5%~30%も向上するのだというのです。
なかには、エンジンのキャブレーター付近に貼り付けただけで燃費が格段に向上するものさえあるのです。
例のマイナスイオンも利用されています。エンジンオイルに入れるとマイナスイオンの効果で燃費が良くなるのだそうです。

2008年2月9日付け朝日新聞によれば、公正取引委員会はこれら16商品に対し、
『合理的根拠がない。』
として排除命令を出したのでした。
これは当然のことですが、対応があまりに遅いのです。私は既に4年ほど前から、
「これらカー用品は、オカルトもどきグッズである。」
と指摘しておりました。
例えば私の当時のエッセイ『反オカルト講座』(ダカーポ)で批判しましたとおりです。

しかし、公正取引委員会も警察もこれまでまったくの野放しだったのです。その間、どれだけの人が騙されて購入してしまったか・・・。これら公的機関が動かなくとも、当の朝日新聞はどうしたのでしょうか?
今頃になって公的機関が排除命令を出したからとて、急にこれら詐欺商品を叩いていますが、あまりに遅いです。
ジャーナリズムが、『社会の進歩に責任がある。』と自負しているなら、なぜ遅すぎる国家機関をリードするような言論活動ができないのか。これは『江原今様イタコ』の問題でもまったく同じです。

私がこの種のグッズに関心を持ったのは、九州地方の企業から、そこで開発・販売を始めたという『燃費向上機器』をいただいたからでした。
これには、訳の分からない物理の理論が根拠として書かれていました。そこで調べてみると、あるわあるわ、とんでもないグッズが野放しでした。
エンジン付近に貼る絆創膏はもちろん、セラミック鉱石・磁石、マイナスイオンなどなど。ここには、カー用品だけあって科学用語・物理化学用語が多用されていて、これで騙されやすくなっています。

同朝日新聞には、物理学者、大阪大学の菊地誠さんの談話が載っていました。
これらの商品は、
「科学的に全く無意味な表記。消費者は、商品の効果を科学的に確認する術がない。」と。
この談話の前半は、まったくそのとおり。しかし、後半は少しおかしいでしょう。

消費者だけでなく、物理や化学の専門家であってもこんなインチキグッズでも本格的に検証しようとすれば、研究費とスタッフと数年の年月が必要となります。商品のうたっている効果を確認するのは容易ではありません。
それでは、お手上げでしょうか?

そうではりません。そこは科学的常識があるのです。エンジンの側に磁石を貼り付け、燃焼効率が上がるわけはないし、マイナスイオングッズならそもそも燃焼室でマイナスイオンの役割などまったくないからです。

それでも一般の消費者は、菊地さんの言うとおり、確認する術がないのでしょうか。それは違います。ごく一般の人でも社会生活上の常識があるのです。
「そんなに燃費が向上するのなら、自動車製造会社そのものが、その技術を取り入れるはずではないか。」
と思うはずです。
何しろ各自動車メーカーは燃費の向上にしのぎを削っているのです。
5%の燃費向上に各社の技術陣がどれだけ努力しているか。

また少し慎重な消費者は、自分の乗っている車のユーザーサービスセンターに電話して、
「こんな燃費向上グッズを薦められているのだが、効果はあるのだろうか?」
と聞くはずなのです。

結論を言いましょう。
公的機関もメディアもこの種の『インチキオカルトもどき』を長年野放しにしてきたのです。しかし、それでも賢い消費者は「こんなのインチキだ。」と判断してきたのです。
菊地さんの言うように消費者は確認する術がないのではなく、市民感覚・市民常識でニセものを判断できるのです。

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2008年2月14日 (木)

2月 第4回 【イラストレーターも一言】

日曜の午後、昼寝にも飽きて、やることもないから朝日新聞を広げた。
ペラペラめくってゆくと、大きなイラストの見覚えのあるカオに出くわした。

それが自分だと気が付くまでには数分かかった。
イラストレーターの深川直美さんの絵が下手だからではなく、赤いポケットチーフがあまりに綺麗だったからだ。

深川さんの文章も載っている。
私の『UFOオタク二人とのCM出演にはがっかりした。』という温かいお言葉だった。
われわれのテレビでのUFO論争、
『もっとしゃれの分からない子供じみたキャラクターのままでいてほしかった。』とおっしゃる。
ところがCMで見ると、
『な~んだ、結構仲良しかよ!』とがっかりさせてしまった。

確かにこのCM、そんな印象を与えてしまうかもしれない。
実際にわれわれ3人は“仲良し”ではないし、だからといって“敵”というほどでもない。
第一、矢追純一さんとは不思議なことに、このCMでの出会いが最初だった。

私は、超能力者・霊能力者は敵だと思っているし、事実、カオも見たくない。
しかし、“UFOオタク”・“UFO馬鹿”は、別に敵と思うほどではない。単に馬鹿だと思っているだけ。馬鹿だけでは刑務所には送られないのだ。

“霊能馬鹿”と“UFO馬鹿”では、どう違うのか?