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2009年6月29日 (月)

【宗教の税金】

読者の方より、以下のメールをいただきました。

▼読者の方からのメール
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大槻教授殿

はじめまして、こんにちは。
以前より、教授の活動に興味を持ち、書籍やブログを拝読しておりました東京都○○区在住の会社員、48歳、妻子持ちの△△といいます。

このたびブログを読ませていただき、その内容に大いに共感を抱きましたので、僭越ながらエールを送るという意味でメールを送らせていただきます。

さて、私が共感したブログとは、2009年6月9日の「宇宙真理学会」と題されたものです。
そのなかで教授は、
> 一体、わが国の今の宗教法人にいかなる社会性・教育性があるというのか。
> ごく一部の伝統ある宗教法人はともかく、
> 数百以上もあるといわれるいかがわしい宗教団体のどこに福利・厚生の目的があるというのか。
> 宗教法人に対する税の優遇措置は即刻やめるべきである。
とおっしゃっていました。

まったく、そのとおりだと思います。
不景気で国の財政も苦しくなり、消費税を上げて国民からもっと税金を取ろうかという声も聞こえてくるのに、なぜ宗教法人に対しては税の優遇措置を与えられているのか不思議です。
教授がおっしゃるように、
現代の日本において、宗教法人にどんな社会性や教育性があるというのでしょう。

話はすこし横道に逸れますが、
以前、ある宗教の信者だという、30代後半の独身男性と話をする機会がありました。
その方は、企業に正社員として就職すると、時間を拘束されるので満足な宗教活動が出来ない。だから、自分はアルバイトを続けていると言っていました。
そして、自分の仕事は宗教活動をすることで、金を稼ぐために行う仕事というのは本来の仕事ではないと話していました。

まったく開いた口が塞がらないとは、こういうときに使うものだと思います。
働ける人はしっかり働き、その稼ぎの中から税金を納め、社会を豊かにする。
そういう生活をすることが、この国では社会人と呼ぶのではないでしょうか。
神に仕えるのも、精神を浄化させるのも、念仏を唱えるのも、何をするのも自由だと思いますが、自分の心を満足させるために行っている、そんな趣味のような活動が本来の仕事だと考え、ちゃんと働こうとしない反社会的な人間をつくり出している宗教法人に、社会性や教育性があるとは思えません。

教授がおっしゃるように、
国は宗教法人に対する税の優遇措置を即刻やめるべきだと思います。

最後になりましたが、
世の中の本当の真理を追求する科学者としての教授の活動をこれからも陰ながら応援したいと思います。
それでは、失礼いたします。
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▼大槻からの返答
わざわざメールいただき、ありがとうございました。
宗教に没頭して仕事も満足にやらず社会的活動もしない者、こんなのに税の優遇など必要ない、というご意見、ごもっともです。

それはともかく、その人が宗教活動に熱心であることに他人がとやかく言うつもりはありません。宗教活動のため、日々の仕事はパートで働くことに私は興味はありません。

それよりも国の制度が問題です。
宗教法人に優遇税制を適用することです。これはきわめて理不尽で、自民党・公明党の与党が十分分かっていることでしょう。しかし、選挙のときの組織票をあてにする与党はこの優遇税制を温存しているわけです。
次の総選挙でどれだけの宗教団体が与党を応援するか見てみれば、はっきり分かるでしょう。

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2009年6月15日 (月)

【オタマジャクシ 怪現象?】

6月の梅雨入り目前にして『怪奇現象』に巻き込まれました。
最初は北國新聞からの取材でした。
6月4日・6日と相次いで
『空からオタマジャクシが降ってきた』
というものでした。

その後、報道はエスカレートしました。七尾市市民センターの騒動から始まって、9日・11日・13日と毎日のようにオタマジャクシが降ってきたというのです。
白山市・輪島市・中能登町などです。なかには中能登町の場合のように、フナの稚魚まで降ってきたのでした。

こうなると私もテレビに引っ張り出されました。フジテレビ2回、日本テレビ、TBSなどなど。
ラジオもJ-WAVEの生放送などなど。
『竜巻もなかったのに何故オタマジャクシが降ってきたのか』というわけです。この質問の裏には『UFOの仕業ではないのか』という疑問が見え隠れします。

たしかに竜巻では池や湖の水が巻き上げられます。小魚はもとより岸辺の船まで空に舞い上がります。オタマジャクシの巻き上げなどよくあることです。
しかし当日、あるいはその頃、近くに竜巻の記録はありませんでした。

しかし、強い低気圧はありました。ちょうど4日頃から日本本州を取り囲むように2個から3個の低気圧がありました。
これらは動きが遅く、4~5日居座りました。996~998hPaと強いものでした。このため関東・中部地方は不安定な気象となりました。突風やつむじ風が方々で起こりました。

私は当時、北関東(那須町北部)に滞在しておりましたが、突風によって梅の木、山桜の木の太い枝が何本も折れて道路をふさいでいました。確認しただけでも十数か所ありました。
木の枝だけでなく、農家のビニールハウスも吹き飛ばされました。気象庁ではこのような局所的な突風はレポートされませんでしたが、これらの突風は風速10mから15mにもなり台風一歩手前の状況でした。

このような突風で飛ばされるのは木の枝だけではありません。近くの池や田んぼの水も飛ばされます。オタマジャクシは水の表面付近に生息しており、当然、水と一緒に飛ばされるでしょう。
オタマジャクシが空から降ってきたのではなく、単に側の池や田んぼから飛ばされたのです。空から降ってきたのを目撃した人はいません。

それにしても何故、相次いで能登半島付近だけで起こるのか。しかも低気圧が既に東に去ってしまった後でも報告されるのか。騒ぎに便乗したいたずらの可能性も否定できません。まして、魚まで降ってきたとエスカレートしたのでは疑いはさらに深まります。

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2009年6月11日 (木)

【スピリチュアルから脱却したあなた】

読者の方より、以下のメールをいただきました。

▼読者の方からのメール
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大槻先生、はじめまして。
私は○○県在住の△△と申します。

先日書店にて購入した『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』『大槻教授の最終抗議』がきっかけで、こちらのブログにお邪魔させていただいております。

お恥ずかしいのですが、私は半年ほど前まで『シルバーバーチの霊訓』という書籍に書いてあることを信じる「スピリチュアリスト」でした。
ですが、物理学好きの娘や電気工事士の夫と会話していくうちに、その本に書いてあることについて抱いていた「疑問」がだんだん大きくなりました。
娘と話しているうちに私自身科学に興味を持ち、ダーウィニズムや脳科学など娘の本を借りて読むうちに、「霊」「霊界」というものは観念でしかないのでは?と思い始めました。そしてリチャード・ドーキンス氏の「神は妄想である」という書籍を読んだことで「霊や霊界、神というのは結局のところ人間の想像の産物でしかない」と思うようになりました。
ですが、世の中には相変わらずこの「スピリチュアリズム」を信じている方がいます。

江原氏も大きな影響力を持っておりますが、冒頭に書きました「シルバーバーチ」をはじめとする英国のスピリチュアル関係の書籍を妄信している人も多いです。
こちらのサイトに、その書籍の内容が詳しく掲載されています。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~spbook/

これらの「霊訓」の多くは19世紀ごろに「自動書記」とか「霊媒」と呼ばれる人の口から出た言葉(霊言現象、というらしいです)を書籍にまとめたもの・・・ということになっていて、信じる人のほぼ全員がこの「霊訓」を科学的に検証することもなく頭から「正しいもの」と決めてかかっているのが実情です(私もそれを信じていたのですから、あまり偉そうには言えませんが・・・)。
内容についてですが、自分ひとりが信じるのは別に構わないとしても、それを他人に押し付けるのにはとても問題のある内容が含まれる・・・と思います。
そのひとつは「臓器移植(輸血も含む)に反対」という明確な一文があることで、私がそもそも疑問を感じた部分でもあります。
信じている人が臓器移植を拒否するのはまぁ『信仰の自由?』としても、もしもその人の家族が移植を必要とするときに、家族本人が希望しているのにもかかわらず「スピリチュアリズムを信じているから」と移植を拒否されるような事態になったら・・・と考えてしまいます。信じている人が親で、移植を必要とする人が子供の場合にはありうることで、それは「ものみの塔」の問題と同じく下手をすれば殺人教義になると思うのですがいかがでしょうか?

それからこの世界のことについてもおかしいなぁと思っていたことがいくつかあります。たとえば「地球だけでなく太陽系の他惑星にも人類がいる」とか(笑)
なんでも「TVチャンネルの電波と同じく、地球人には感じ取れない波長の世界のなので、われわれには見えない」そうで・・・???
もしも見えないとしても、現代の科学では150億年以上彼方からの電波も観測できるし、全く気付かないはずはないですよね?

あとはごく普通?のカルトと同じような箇所がいくつかあります。
「自分たちの教えは『時期のきた人』にしか理解できないものである」とか「スピリチュアリズムに『導かれた』人は、信念をもって霊界の道具となるべく生きなければならない」といった『縛り』などはその典型と言えます。
誉めておだてておいて脅すというのはカルトの典型的な手法ですよね。

そういう点で、こちらのほうがある意味江原スピリチュアルよりも危険かもしれません。大槻教授にはぜひ、こちらのものについても検証していただければと思います。

それでは、今回はこの辺で失礼します。
乱文、どうぞご容赦ください。
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▼大槻からの返答
メールいただき、ありがとうございました。また私の本もお読みいただき感謝申し上げます。
あなたはこれまで『スピリチュアリスト』であったのに正しい合理的な考えに立ち返られたのですね。娘さんやご主人の影響はたしかにあったのでしょうが、基本的にはご自分で、自分の頭で考えられたのだと思い、尊敬いたします。

もちろん神にしても霊にしても、人間が空想したもの、妄想するもの、想像するもの、かん違いするものです。その証拠に全身麻酔、静脈麻酔での手術では一切の記憶は消失しますし、その間に神や霊が夢に現れたという事実は皆無です。
これらの麻酔では脳の機能を完璧に遮断してしまって呼吸機能をつかさどる脳部分すら休眠させるからです。脳機能が完全に停止してしまった状態では神も霊もまったく存在しません。このことは神、霊がわれわれの脳の作りだした幻覚である証拠です。

将来、お孫さんと接するときも来るでしょうが、彼らがこの21世紀の科学文明を正しく生き抜く手助けになるよう、これからもがんばってください。

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2009年6月 9日 (火)

【宇宙真理学会】

この、物理学会の分科会なのかと見間違う宗教団体は、各地にラブホテルを経営、その儲けの一部を宗教法人に対する『お布施』として計上し、税金を免れていた。これは宗教法人としての無税の特典を悪用していたものとして税務当局から摘発された(NHK 6月9日)。

これは宗教法人が税金の特例措置を適用されている現実を見せ付けた。そもそも国による法人の無税、特典の措置はその法人が社会や個人の福利・厚生・教育などに非営利的に貢献するからとられている措置である。
一体、わが国の今の宗教法人にいかなる社会性・教育性があるというのか。ごく一部の伝統ある宗教法人はともかく、数百以上もあるといわれるいかがわしい宗教団体のどこに福利・厚生の目的があるというのか。
宗教法人に対する税の優遇措置は即刻やめるべきである。ラブホテル経営宗教団体に何故、税の優遇措置なのか。

この際、気になるのでその数百の宗教団体を調べてみた。
皆様、驚くなかれ。この『物理学会の分科会モドキ』の名前の宗教団体の他にも科学関連学会と見間違うような科学の言葉が借用されている宗教団体が山ほどある。

曰く、霊波の光、ス光光波世界教団、神の肉体たる紫光学、・・・など。
波・真理・宇宙・光・光学などがキーワードである。その他にも、宇宙神教光明、宇宙大元・・・、宇宙原始、宇宙真理、神理教、大宇宙教、心霊科学、などなど。

あきらかに宗教は現代科学に対立する。宗教の古い世界観、宇宙観は完全に否定されている。しかし、新興宗教はその反科学の側面をひた隠し、むしろ科学の味付けをして信者を獲得したほうが人々を騙しやすいと考えるのだ。
そこで使われるのが『波動』『エネルギー』『宇宙』『光・光学』『真理』『学会』などの物理用語なのだ。科学用語、物理用語に騙されてはいけない。
『宇宙』『真理』がラブホテルと何の関係があるのか。

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2009年6月 2日 (火)

【幽霊騒ぎとはこんなもの】

読者の方より、以下のメールをいただきました。

▼読者の方からのメール
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大槻先生

初めてお便りします。

私は米国系大手コンピューター会社に勤めております。
文系出身ですが、エンジニアをしております。

以前、出張の際によく利用していたホテルがあります。
当時、このホテルは会社と提携しており、いろいろな特典もあったため、よく利用していたのですが、同僚にそこに宿泊していることを告げると、何故か怪訝な表情をされるという経験を何度かしました。

特に気にもしていなかったのですが、ある時、「あのホテルは幽霊が出る。会社の人間は誰も泊まらない。自分も泊まらない。お前は知らないのか」と言われました。
皆が知っていることを知らなかった自分の人脈の無さには呆れましたが、阿呆らしいと一蹴し、気にも留めていませんでした。

その後、やはりそのホテルに宿泊し、夜、風呂上りにベッドに座って、一息ついていた時のことです。
一瞬、目の端を白いものが横切ったのです。
目を向けると、そこにはカーテンを開け放った窓があるだけです。
外は暗闇です。

偉そうなことを言っておきながら、正直なところ、ゾッとしました。
脳の自然な防御反応なのだから仕方がないと言い訳したいところですが、まだまだ科学的・論理的な思考ができていない証拠でしょう。

気を取り直して、窓に近寄って外を見てみました。
部屋はホテルの上層階にあり、川に面しています。
川の向こうには街の灯りが見えますが、付近は暗闇です。
ベッドに座った位置からは何も見えないはずです。
窓には部屋の灯りが反射していますが、部屋の中には自分自身も含め、動く白い物体などはありません。

窓から外を暫く見ていましたが、何も見えないので、ベッドに戻り、そこから窓を観察することにしました。

30分ほど経ったでしょうか、また、白いものが横切りました。
今だと思い、急いで窓に駆け寄りました。
外を白いものが浮遊していました。はらはらと落ちていく感じです。
よく見ると、それは手のひらのサイズはありそうな大きな白い蛾でした。

文字通り、バグ(虫、コンピューター用語で不具合の意)を見つけて、自分の脳のデバッグ(除虫、不具合除去)をしたという次第です。
脳も先入観や偏見などというバグにより、科学的・論理的な思考ができなくなることがありますので、コンピューターのようにデバッグしてやる必要があるようです。

以下は、わたしの仮説です。

ホテルが上得意客に川に面した上層階のよい部屋を用意する。
→ 宿泊客は窓のカーテンを開ける
→ 外から覗かれる心配はない
→ カーテンを開けたままにする
→ 夜になる
→ 窓からの灯りが川原の蛾の注意を引く
→ 上層階の窓まで少数の蛾が辿り着く
→ 白い蛾を宿泊客の目が捉える
→ 窓の外を見に行く
→ 外は真っ暗で何もない
→ あれは一体何だろう?
→ 暗闇に出る白いもの?
→ 幽霊に違いない!
→ カーテンを慌てて閉める
→ 布団に潜り込みそれ以上は追求しない
→ 幽霊話がまた一つ増える

そのホテルに宿泊して幽霊を見たという人に会ったことがないので、あくまで仮説です。

いずれにしても、米国系大企業に勤めているというと、英語を話し、科学的・論理的な思考をするまっとうな社会人ばかりが働いていると思われるかもしれませんが、実はそうでもないという話でした。

以上、失礼致します。
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▼大槻からの回答
まさに幽霊話はこんなものです。
大事なのは目撃者をウソとか夢話と決め付けないことですね。決め付けないで、原因は何かを検証する科学的な姿勢です。このとき、側に誰か立会いがおれば、それに越したことはありません。
いずれにしても、あなたが幽霊など信じず、しかも科学的・合理的な態度で究明に挑んだことは大事なことです。
何によらず、このような生活態度こそ21世紀を生き抜く原動力になるでしょう。

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