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2009年1月29日 (木)

1月 第10回 【アクセス数 100万回】

本日、カナダ在住の日系の方、エディ Kさんからこのブログ『大槻義彦のページ』が100万回のアクセス数に達したとのお祝いの投稿をいただきました。

わずか3年半にしては多くの皆様から興味を持っていただいたものと感謝申し上げます。
ここにエディさんの投稿を掲載させていただきます。私としては、こんなにおだてられて恐縮してしまいますが、うれしい限りです。

長く大学で講義していると、自分の講義について学生は様々な感想を書いてくれます。そのほとんどが歯の浮いたような褒め言葉です。
それはそうでしょう。採点という私の権力が控えているからです。

しかしこのブログは、そのような権力も権威も見返りもありません。純粋に私の考え・行動・哲学などに興味を持っていただいた方々がアクセスしてくださるわけです。
このようなニュートラルな形でのお褒めの言葉ですから、素直にうれしいわけです。

エディさん、これからも何とか古びた思考回路を修復しながら頑張りますので、よろしくご指導ください。

                      大槻義彦(2009年1月29日)

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大槻先生

ご無沙汰致しております。
今回は、先生のブログ『大槻義彦のページ』へのアクセスが、遂に100万回を超えましたね!
おめでとうございます!

私も先生の一ブログ愛好者としまして、何時も新しい話題を楽しみにしております。
それにしましても、先生の辛抱強く、ご丁寧なご説明・ご回答には、何時も頭が下がります。
特に最近、先生のブログに対する関心が高まり、何か自分の事のように嬉しく思っております。

先生の誠意溢れる長年に渡る地道なご努力が、この人気に繋がっているのだと、認識を新たにしまして、私も自分に出来る限りの努力を惜しまない覚悟です。
そして今まで私を支えて来てくれた自分を取り巻く環境・社会に、何らかの形で還元していきたいと強く思います。

どうかくれぐれも、健康には留意され、ご活躍下さい。

                                エディ K

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2009年1月26日 (月)

1月 第9回 【スーパー サイエンスとハイパー サイエンス】

人の家の中が手にとるように見えるという霊能者の番組がテレビで大人気だという。これを『遠隔霊視』というそうだ。そんなことが事実なら、テレビ中継もインターネットもいらないではないか。ただ“念じた”だけで遠くがみえるのなら。

もちろんこれはオカルトで、オカルトはインチキである。私がそう断言するとテレビでインチキをやらかしている霊能者・超能力者は言う。
『これは今の科学では分からない未来の科学なんだ。つまりこれは非科学ではなく“未科学”なんだ。』と。
彼らはこれを『スーパー サイエンス』とほざく。

あれ?待てよ。『スーパー サイエンス』とか『ハイパー サイエンス』。どこかで聞いた名前ではないか?そうだ、最近、文部科学省が主導している特別理系高校を『スーパー サイエンス ハイスクール』というではないか。これとどこが違うのか、科学技術会議が打ち出した『ハイパー サイエンス ハイスクール』もあるではないか。

この高校の呼び名もオカルトの連中の『スーパー サイエンス』のように理解困難である。
だいいち、例えば、RANDAM HOUSE英和辞典には『SUPER SCIENCE』や『HYPER SCIENCE』という用語は載っていない。この辞書はオカルト用語は載せないのだろう。

それなら一体なぜ理数系教育に特別に力を入れる高校が、『SUPER SCIENCE』なんだ?いやいや、それは大槻のかんぐり。“SUPER”はHIGH SCHOOLにつくのだ。それならなぜ『サイエンス スーパー ハイスクール』としないのか?

ここまでは言葉の揚げ足取りに近い。しかし、実際にこの手の『強化高校』に私は異議があるのだ。
理科離れを克服するために特別に理数教育に特化した高校の設置がなぜ必要なのか。

ほとんどすべての進学校では、とっくの昔から受験生を理系・文系と分けているのだ。多くの私立中高の理系では程度の高い理数が集中的に指導されている。問題なのはそこではない。
生徒は、この理系を志望しないのだ。
物理の教科を選択しないのだ。
これこそが問題なのだ。

理数教育に特化した高校をいくらつくっても普通高校の理系志望者を減らすだけで、全体として理科離れは変わらない。
『スーパー サイエンス ハイスクール』とオカルトめいた呼び名で高校生を一時的に惹きつけても理科離れを防ぐ役には立たない。(拙著『子供は理系にせよ!』NHK出版)

文部科学省は言うかもしれない。
『これは理科離れ対策のほんの一つで、この他にも理科教員の特別枠採用、科学博物館の設置と運営等々、これまでも努力しているのだ。』と。

もちろん、このことは十分知っている。
そして、これらの施策が理科離れに関して、ちっとも効果を発揮してこなかったことも知っている。

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(このエッセイは、私が24年間編集長をやっている物理の専門誌『パリティ』に掲載したものです。『パリティ』は物理学・宇宙物理学・生物物理学などの物理科学分野の最新のトピックスを解説するものですから読者は限られていますので、本ブログをご覧の皆様の大部分の方は、この雑誌に縁遠いと思われます。したがって、ここにそのコピーを掲載しました。)

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2009年1月23日 (金)

1月 第8回 【墓参り】

先日来、相次いで質問を受けました。
それらは、
『墓参りはするか?』
『日本的しきたり(盆暮れの贈り物、誕生日のお祝いなど)、冠婚葬祭に出席するか?』
というものでした。

もちろんこれらは個人的な事柄ですし、好みの問題でもありますから、公にしても仕方がないと思ってお答えしませんでした。お答えしたとしても、ほとんどの読者の方々には興味をひかない、と思っておりました。
それでもこの種のご質問が結構多いので、この際お答えしておきます。

私も『日本的しきたり』は完全に拒否しているわけではありません。いささかも日本に生活しておれば仕方のないことです。
年賀状も15通ぐらい出します。これは住所確認のためもあります。
また、お歳暮を送ることも2~3箇所あります。筆舌に尽くしがたくお世話になった方に出します。と、いうよりそのような方から逆にお歳暮をいただいたときに、です。このような場合、恐縮した手紙だけではすまされず、やはり物でお返しするのです。

お葬式は極力出ません。亡くなってから、悲しむ遺族にお会いしてもご負担をお掛けするだけですから。それより、亡くなる前になるべくお会いするようにしております。

もちろん私が死んでもお葬式の類はごめんです。
急に予定もなくお葬式の通知を出したのでは、受け取った人は大迷惑でしょう。それに残された私の家族も疲れて迷惑です。
あるとき息子に、
「私のお葬式もお墓もいらないよ。」
と言ったところ、大笑いして
「お葬式などやってもらえると思っていた?お墓など無駄なお金はうちには無いよね。」
と言われました。
さすが、わが息子(上智大の物理学の教授)。
それでこそ、わが息子。

墓も墓参りもナンセンス。
これは、思い出をかみしめるところ。思い出なら、たくさんの写真・ビデオ・著作が残っているからそれで十分。もちろん、墓参りはその思い出を思い出す機会になるから悪くはないのですが、それなら命日を決めて息子・孫たちが食事でもしてくれれば良いでしょう。
『命日の食事会のファンド』でも残しましょうか。

後世、親族以外の人が訪ねてくれることはまずないでしょうから、目印、つまりお墓などいりません。見知らぬ人に墓参りしていただくほど大物ではありません。
いつの間にか墓石は落ち窪み、カラスなどの鳥の糞にまみれ、名前の判読もできない。
想像しただけで、ぞっとします。

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2009年1月21日 (水)

1月 第7回 【風力発電とUFO】

1月9日、アメリカCNNテレビは繰り返しイギリス、リンカーンシャーでのUFO騒ぎを報じました。
これより先、本欄の読者とおぼしきYさんから、
『イギリスBBC放送でUFO騒ぎをやっている。』
と通報いただきました。

1月4日早朝、イギリス西部の町の風力発電所の風車のひとつの羽の一本が完全に吹き飛ばされ、また他の羽も損傷を受けた、というものでした。
ところがこれに尾ひれがついたのです。近くの住人、R・パルマーという人は、この朝
「『回転して浮遊している白い光』を目撃した。」
と証言したのです。

つまり、風車の損傷はUFOとの衝突で起こったという話になってきました。
この放送を見た直後、私はサイパンのガラパン地区を散歩中、なんと風車の同じような損傷を目撃したのです。
一本の羽が吹き飛ばされ、あとの二本が折れ曲がっていました。CNNの映像そっくりなのには、びっくりしました。

つまり、風力発電の羽の損傷はよくあることなのです。UFOに当たらなくとも少し強い風、それも急に方向の変わる強い風で、風車の羽は折れ曲がってしまうことがあるわけです。
『回転する白い光』など、錯覚か何かの照明の見間違いでしょう。

第一、もし本当にUFOとの衝突なら、そのときのものすごい音はどうしたのでしょうか?
UFOって、音も無く巨大な風車をへし折るのでしょうか?(笑)

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2009年1月19日 (月)

1月 第6回 【読者の方からのメール】

このブログ読者の方から、以下のメールをいただきました。
それぞれ回答します。

▼読者の方からのメールその1
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僕の高校で使っている平成20年度用の啓林館出版物理Ⅱ改訂版の教科書では68ページに宇宙人の手紙というコーナーがあり、
「パイオニア10号と11号には銀河系における太陽の位置と太陽系の惑星の位置探査機が、いつどこから誰に打ち上げられたのかが示されている。
また宇宙人が10進法を使用しているとは限らないので、より単純な2進法で表している。」
など、書いてありましたが、文部科学省や編集した大学教授は宇宙人がいると認めているのでしょうか?
大槻先生の宇宙人はいないという意見は少数派なのでしょうか?
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▼大槻の回答
わざわざメールをいただき、ありがとうございました。
宇宙人はどこかにきっといるでしょう。
私が否定しているのは、
『UFOに宇宙人が乗っていた。』
というガセネタです。
あなたの教科書を書いた大学の先生も『宇宙人はいる』と思っているのです。
『宇宙人はいる』
ということと
『宇宙人に遭遇した』
ということでは違うのです。


▼読者の方からのメールその2
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「大槻教授の最終抗議」を読ませていただきました。
教授がTVで活躍せざるを得ない事情がわかりました。

でも、私は、オカルトや疑似科学や手品と、「現在の物理学では説明できない現象が存在する」という事実とを混同してはならないと考えています。なぜこれらの現象が事実であると考えざるを得ないか、膨大な記録のすべてがつくりごとである確率はゼロに近いと考えるからです。

いわゆる「超常現象」というものについて、30年以上関心を持ってきました。
調べれば調べるほど、無視すべきことではないという気が強くなっています。
「UFOとは何か」(J・A・ハイネック ジャック・ヴァレー 角川文庫)に、
「UFOを否定する人はUFOについて何も知らない」と書かれています。
超常現象を否定するのであれば、これらをきちんと調べた上で結論を出すというのが科学的態度であろうと思います。
これに対しておおかたの科学者は「調べる必要もない、調べることができない」
と言います。この態度はおかしいと思うのですが・・・・。

現在の物理学には、なにか欠けている部分があるのではないでしょうか?
教授のお考えを知りたく思います。
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▼大槻の回答
わざわざメールをいただき、ありがとうございました。
オカルトの連中が言っている超常現象は嘘です。
もちろん物理学で分からないことは山ほどあります。だから物理研究者はそれを研究してノーベル賞をとっているのです。
しかし、
『物理学で、どこまで解明され、どこから先が解明されていないか』
を知っているのは物理学者だけです。
オカルトの連中がそれを知っているわけがありません。なぜなら、どこまで解明されたかを彼らは知らないからです。

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2009年1月15日 (木)

1月 第5回 【読者の方からのメール】

年末の『たけしの超常現象特番』に対する反響がまだ続いております。
たくさんのご意見が寄せられていますが、回答の一部を公表いたします。

▼読者の方からのメール
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初めまして。20代の大学生です。
年末のTV番組など色々なテレビで拝見させてもらっています。
その番組や他の番組などで気になった点などがあったので、ここで書かせてもらいます。
知識の乏しい人間がこのようなことをすることをお許しすると共に寛大に受け止めてください。

まず月の石についてです。
大槻教授は月の石についてアメリカの砂漠で拾ってきたものではないか、東京大学に送られてきたものは地球の石と変わらない物だったと発言されましたが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E3%81%AE%E7%9F%B3
上記のサイトによると、地球の石とはまったく違うものであることがわかります。
さらに、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AB%96
では東京大学がそういった発表を行ったことはないと書いてあります。
そして、月の石は東京大学以外にもJAXAや国立局地研究所にも送られており、そこの研究結果を出さずに東京大学の例だけを出しているのは、物証に乏しいと思います。
そして、アポロ計画で持ち帰ってきた石が偽物だというのであれば、その石はソ連が持ち帰ってきた石とは違う物であるということになりますが、なぜ大槻教授はそのことを口に出さないのでしょうか。
もし本当にアポロ計画によって地球に持ってこられた石のみが偽物だと断定できるのであれば、ソ連が無人探査機によって持ってきた石とは違うものであるということを断言するべきです。
そして、東京大学がこれは地球の石と変わりないといった物証を提示するべきです。
さらに、東京大学に送られた月の石が行方不明だということをおっしゃっていましたが、2007年10月に東京大学総合研究博物館で行われた「『異星の踏査-「アポロ」から「はやぶさ」へ』展」でアポロ17号の持ち帰った月の石が展示されているとあります。
どういうことでしょうか。

次に月面に設置されたレーザー反射鏡についてです。
大槻教授はアメリカで行われた実験以外、成功していないとおっしゃっておりましたが、アメリカのマクドナルド天文台以外にもフランスのグロース天文台でも行われていたと書かれています。
もし本当にアメリカでしか実験が成功していないのであれば、その証拠を提示するべきです。
アポロ計画での論争は他のUFOなどとは違い、世界が注目するものです。なので、学会での立場とかを言い訳にするのであれば最初から専門外のことに口を出さなければいいのです。もし大槻教授が本当にアポロ計画で月に人類が行っていないというのであれば、それなりの物証を集め、学会に発表するべきです。

貴方のような社会的地位がある人間が行うからこそ、意味のある行為です。
それを行動に移し、大々的に発表できる手立てがあるのであればやるべきです。
所詮TVでの発言と思われないようにするには、こうするのが一番だと思います。

長々とした文章を最後までお読みくださってありがとうございました。
もしこの文章に納得いかず返答をするのであれば、どんどんしてください。こちらも自分の間違いがわかって幸いです。
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▼大槻の回答
わざわざメールでご意見をいただき、ありがとうございました。
もちろんご紹介いただきました記事は私も知っております。いささか反論します。

月の石の研究成果は十分行われている、ということですが私はまったく違った考えを持っております。
年代測定は誤差が大きく決定的な結論は出せないでしょう。鉄、カリウムの含有量が少ないということですが、これもばらつきがあり決定的な証拠にはならないですね。この程度の研究ではあてにはなりません。
私の要求している研究成果とは何か。それはTVでも繰り返し述べたように(あるいはカットされていたのかも知れません。自分の出演した番組はほとんど見たことがありませんから。)『放射線効果』radiation effects のことです。
たとえば地球上に自然には存在しないHe3の分析、トラックの解析、トラック近傍の同位元素、放射性同位元素の分析結果などです。これらの研究結果が皆無に近いのは何故でしょうか。
また東大で数年にわたって研究されたのに上のような重大な研究結果がほとんど発表されなかった不自然さに疑問が残るのです。また当時、実際に東大で研究に携わった研究者と私は交流がありました。(この交流の内容は、ここでは言えません。)

東大の月の石の展示は2007年10月でした。しかもこれは東大物性研の展示ではありません。東大の『総合博物館』の展示でした。
私が、当の東大物性研では月の石の在り処も知らない、と発言した後のことでした。おかしな動きを感じます。

レーザー反射鏡のことですが、現在その反射鏡でレーザー反射実験ができないのはなぜでしょうか。また、やろうともしないのは何故でしょうか。

かくして私はアポロの『持ち帰った』という月の石に疑問を持っています。
しかし、だからと言って、その他の手段で採取されたという石について同じ疑問を持っているわけではありません。
また、アポロ月面着陸について明確なでっち上げと断定しているわけでもありません。

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2009年1月13日 (火)

1月 第4回 【読者の方からのメール】

昨年12月30日の『たけしの超常現象特番』に出演して以来、たくさんのメールをいただきました。これは例年にない反響でした。何故なのか、私にもわかりません。特に今回が特別面白い話題があったわけでもない、と思うのですが。。。
それはともかく、いただいたご意見にはできるだけお返事を差し上げようとしておりますが、多数にのぼるため不行き届きをご容赦ください。
そのうち、以下のご意見は本ブログ読者のみなさまにも関心がおありだと思い公表いたします。
尚、ゴルフの科学に関するご意見はそちらのブログ(大槻義彦ゴルフチーム)をご覧ください。

▼メールその1
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拝啓 大槻教授
はじめまして。
僕はWEBサイトや本などでプラズマについて調べたり、実験したりしている中学生です。
電子レンジのマイクロ波でプラズマを発生させたりしています。
僕は大槻教授のいう、UFO=大気プラズマ説は、大賛成です。
宇宙人は広い宇宙のどこかに居ても、UFOに乗って地球にきた宇宙人などいないと思います。
光速突破なんてできる技術はありませんし。
グレイと呼ばれる宇宙人は有り得ないと思います。なぜなら写真を見る限り、宇宙服やヘルメットを着用している写真は見たことがありません。ということは「グレイ」はヘルメットをしていないということは免疫もないのに細菌だらけの地球の大気を吸っているなんてありえないと思います。
さて、本題の質問なのですがプラズマボールというものの上に金属片を置き、鉛筆やドライバーなどで触れると放電します。
そして、金属片と鉛筆などの間に小さいアルミホイル片(三角形)を置くと飛び跳ねます。そして最終的にはひとつの頂点で立ちます。そして、プラズマボールの電源を切ってもずっと立っています。逆さにしてもそのままです。おそらく大きな力を加えなければ相当長く続くことでしょう。これは新発見ではないと思いますが、調べても人に聞いても分かりません。
なので、プラズマの第一人者である大槻教授に聞いてみようと思いました。
静電気による作用ではないかと思うのですが、どういう原理なのか教えていただけないでしょうか?
また一度、飛鳥昭雄氏の本を読んだのですが、彼の本のほとんどはオカルト的な内容なのですが、大槻教授がプラズマのセラミック透過実験に成功したと書いてあるのですが、なぜ透過できるのでしょうか?
また、飛鳥昭雄氏の本にはプラズマによる物体移動が可能と書いてあるのですが本当なのでしょうか?
教えてください。
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▼大槻の回答
中学生でこれだけの科学知識、科学への興味は頼もしい限りです。私も中学生時代は科学少年でしたが、今思い返してみて幼稚なものでした。
プラズマボールという科学おもちゃのことですが、表面に金属片を置けばこれに放電路は誘導されます。また、放電到達点は静電気で帯電しますから実験されたようになります。このおもちゃは、高電圧放電で意外と簡単な原理です。
プラズマ火の玉がセラミックスなどを無傷で透過する理由は少し難しいのです。これはプラズマという『もの』(原子、分子)が透過するのではないのです。それは『位相』というものが透過しているのです。この波動の位相というものについては将来、大学の物理、応用物理学科などの三年生ぐらいで学ぶはずです。楽しみに理系進学を志してください。なお、私の著書『子供は理系にせよ』(NHK出版)をご覧ください。
飛鳥さんが何を言っているか知りません。『プラズマによる物体移動』ですか?何のことか分かりません。彼の言説のプラズマについては責任がもてません。

▼メールその2
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大槻教授、はじめまして。
いつもコラムを楽しく拝見させていただいています。
質問があります。
大槻教授は『独立党』なるものを知っていますか?
独立党のホームページには「固体核融合」なるものが、映像・文章で説明されています。
私は、科学に対して疎いので、オカルトか真実か分かりません。
大槻教授も、もし時間がよろしければ、見ていただけますでしょうか?
他にもオカルトらしき文章や、真実味のある文章がいくつかあります。
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▼大槻の回答
『固体核融合』というのは眉唾です。
これは10年ほど前『常温核融合』として提案されたものですが、やがて完全に物理学会から無視されるようになりました。私は23年前からわが国唯一の物理学の月刊誌『パリティ』(丸善)の編集長をやっておりまして、この『常温核融合』の発表とその否定的評価の過程を直接検分してきました。
れっきとした大阪大学の名誉教授が今さらなぜこの種の常温核融合、固体核融合に関わるのか理解に苦しみます。それ以上に『独立党』なる、理解に苦しむ政治結社がなぜこの名誉教授をもちあげ、資金援助のキャンペーンをするのか、何か裏があるのでしょう。
オカルトとは言えないもの反科学、非科学をブードー科学と言いますが、これなどまさにブードーですね。


▼メールその3
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大槻教授
今回は理系離れという問題について質問させていただきます。
現在私はメーカの請負技術者として勤務しております。
大学は物性系の難関と言われる国立大学を卒業しました。
入社3年で現在の年収は400万に満たない状態です。
毎日会社でPC上の設計図と格闘し、一人狭い部屋に帰るという毎日を送っております。

自分は人並み以上に勉強し、技術者を志したつもりでした。
会社員になると単に細かい技術のわかる人という扱いで技術職の社員というのは技術職=職人のような扱いであります。
また、新規開発なのに要求基準に見合う性能が出ないときのプレッシャーといったら大変なものがあります。
また、開発する楽しさよりも製品の信頼性評価のつらさの方が自分の仕事の大きなストレスとなっています。

これでは大学に入る時に物理など志望せず、医歯薬系を志望したほうがよほど収入面で割が良かったなぁと感じます。
最近では文系の同級生(経営コンサル会社社員)と生活に格差を感じ、なんだか会うのも恥ずかしいといった具合です。

一般的な理系の学生は卒業後メーカに就職し、なんか割りに合わないと感じながら生活しているのではないでしょうか?
たしかに学問を志すのに金銭面の問題を論するのは不純だとは思いますが、多くの学生が一生物理の研究をするわけではない以上、非常に重要な問題だと思います。

今のところ自分の人生体験からは、自分の子供に理系に進むことの良さを語ることはできあません。今の日本のような情勢では理系の裾野が広がるとは到底思えません。
米村でんじろうさんの実験などを拝見していると子供を科学をえさに釣っているようにしか感じません。あのような子供だましの興味づけで将来に渡って理系人間として人生を送る選択を子供がしてしまって良いのかと考え込んでしまいます。

大槻教授の研究室の卒業生は皆、理系に進んだことに満足されているのでしょうか?
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▼大槻の回答
理系に対する冷遇を実地に体験されているご様子、心が痛みます。
このような不遇な例は私も十分知っており、既に私の著書『子供は理系にせよ!』(NHK出版)でも述べているとおりです。しかし、それにも関わらず私は、理系へのすすめを強調します。
たしかに文系、とくに外資系ファイナンスの会社の高給はとんでもないものですね。外資系でなくともお知り合いの方はいい待遇でした。
しかし、現状をご覧ください。ファイナンス関係の優遇は露と消えました。東大法学部卒が今や大蔵省に行かず、国家公務員Ⅰ種試験にもそっぽを向き、外資系ファイナンスに就職する、と数年前から騒がれました。
それがどうでしょう。サブプライム問題からこのかた、様相は一変して彼らは右往左往しています。
いま一度私の『子供は理系にせよ!』をお読みください。そして自信をもって、お子さんを理系にお育てください。なお、私が指導した物理、応用物理の卒業生の大半は各分野で活躍して自分の人生に肯定的です。

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2009年1月 9日 (金)

1月 第3回 【『大槻義彦のページ』への投稿に対するお答え】

昨年末、30日の恒例の『たけしの超常現象特番』への反響は、例年になく大きなものでした。これまで放送の夜から多くのご意見が寄せられました。
そのうち皆様にも私の回答を読んでいただいたほうが良い、と判断されるものがありましたので、ここに公表いたします。

▼ご意見その1
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12月30日の19時頃の番組、アメリカの月面着陸に関わる話題と、UFOなどの素人好みの話題についての議論が会話のあやに流されたように思います。

  1. 月の石について科学的に検査した結果(宇宙線?等に曝された痕跡が認められない事)と絡めて、議論がなされ、会話のあやに流されたような思いがします。
    月に着陸したか否かの現象の証明は、いずれ別の事象で判別できるでしょう。当該現象が事実であるか否かは、独立した現象で複数証明できたとき初めて厳密に証明されると思います。
    現時点では、証明するには「実証できる事実」がほとんど無く、素人の思惑に任せてはいかがでしょうか。
  2. 非存在を証明できないから存在を否定できないのは論理であるが、証明できないから「マガイモノが存在する」と主張する「マスコミ」の論理に乗るのはいかがなものでしょうか、それは、「論理のすり替え」と思いますし、TVで公開的に論理的・科学的思考をないがしろにするものと思います。
    UFOは科学的に確認できない事象であるから、UFOはただのUFOでしょう。
    UFOをまともに検証するには、独立した現象を厳しく実証的に説明してからではないでしょうか。
    独立した証明事象がないままに、UFO現象がまともに議論対象にする対象でしょうか?
    UFO研究者と自称する輩と同席して「マスコミの商売」に乗せられるのはいかがなものでしょうか。
    UFO研究という名で使われれば、研究という名称さえ疑義を感じます。
  3. TVの目的は何ぞや、科学的思考の目的は何ぞやですよね。
    何千年という長い長い年月を重ね、厳しい批判にさらされ乗り越えて認められた事象の「論理的説明」を「人類の先輩たちの英知であり科学的法則」でしょう。
    説明できないことを「まやかしの祈祷師たちが勝手な理屈で現象を説明し、未知な人々を支配して人類の不幸を招いたでしょう。」
    「科学的思考とは、いついかなる時でも命がけで真剣勝負で説明できるもの」と断言してください。(私の意見)
    TVの目的は、視聴率を上げるため、大衆に迎合するため、経済的収益のためでしょう???
  4. 説明できない現象に関する議論に参加されるときは、人類を幸せにする基点で主張してください。(私の意見)

以上、勝手な意見を申し上げました。
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▼大槻からの回答
たしかにこの番組では相手の超常現象肯定者たちは、ずらり5~6名が居並びました。それに比べて彼らを否定する役割は私、ただ一人でした。
この5~6名たるや、『UFOの研究家』(自称学者)、お化け研究家(?)、宇宙人の友人(自称)、進化論を否定する未確認生物研究家、それにわれらがUFOオタク、韮澤さん。
この中で真っ当な議論が通用するのは、山口さんぐらいで、あとはとうてい論争にすらならない、言葉すら通じない人たちでした。

これらの人たちと本気でしゃべり合うことは実にばかばかしい限りです。だから、あなたのご意見ももっともなのです。
マスコミに乗せられてしまっているのではないか。そのとおりです。他にも私の著書、『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』・『大槻教授の最終抗議』に対しても同様なご意見がたくさん寄せられました。いちいち、これらおかしな連中とかかずらわっていては大槻の沽券に関わる、と。

しかし、本当にこれらオカルトのテレビ、週刊誌、著書などのオカルトをただバカにして問題にもせず高慢な態度で見下していて良いのでしょうか。ほとんどの科学者がそうやっているように、です。
あのオウム真理教事件で新聞各紙がこぞって科学者・教育者の無関心・無責任を糾弾したはずではなかったのですか。たとえマスコミに一部利用されようと、科学的真実をいつもはっきりと発言してゆくつもりです。



▼ご意見その2
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先日テレビで教授がNASAの月探査に疑問を持っている(少なくとも日本に送られた月の石に関して)ということを視聴致しました。
~中略~
それに関して意見を伺いたいのですが宜しいでしょうか。
~中略~
先日の放送で気になることがありました。
オカルト否定派と肯定派に分かれて、討論をされておりましたが、余計な事かもしれませんが、どちらもレトリック、詭弁の言い合いに堕ちたような、論理学の基礎も欠けたような低次元なものであったと感じました。

前件否定の虚偽、後件肯定の虚偽、媒概念不周延の虚偽、誤った二分法(false dilemma)、未知論証、道徳主義の誤謬(Moralistic fallacy)、権威論証(ad verecundiam)、連座の誤謬(guilt by association)、早まった一般化(hasty generalization)、合成の誤謬(fallacy of composition)、論点のすりかえ(Ignoratio elenchi)ストローマン(Straw man)論点回避(Begginng the question)論点先取(petitio principii)と数え上げれば、きりがありません。

どちらかというと、オカルト肯定派に多かったと思いますがオカルトを否定されるのを、責務とお考えでしたら、論理学もとい詭弁術についての教養は不可欠であると思います。
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▼大槻からの回答

  1. 月の石について。年代測定や同位元素などは当時どこでもやられました。
    しかし、私が疑問に思うことはもっと学問的研究成果です。たとえば『放射効果』RADIATION EFFECT などです。
  2. あの番組での論争での『論理学』の欠如の問題ですが、おっしゃるとおりですね。でも仕方がないのです。何しろオカルトですから。論理以前の問題なのです。
    つまり、彼らには言葉がないのです。自然現象を論じている、と称しているのに、彼らの使う言葉はまったく意味不明、定義不可能なのです。
    それはそうでしょう。ありもしない絵空事を論ずるのですから、意味も定義もないわけです。
    このように言葉のない者との論争では論理のへったくれもありません。ただ、バカと罵倒するのが関の山です。
    それなら、あんなくだらない連中を相手にしなければ、という方もいるでしょう。
    そうやって放置した結果が、オウム真理教にもつながったのでした。

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2009年1月 6日 (火)

1月 第2回 【投書への回答】

2件の投書がありました。
他の読者の皆様にも私の回答にご興味がおありの方がおいでなのではと思い、ここに公表します。

▼メールその1
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どうもはじめまして こんばんは
私は初老の大工です。

本日(驚きの嵐!世紀の実験 学者も予測不可能スペシャル5)というテレビ番組をちらっと見て思ったのですが、
特に歩くと走るの雨の濡れ方の実験
もちろん足の撥ね水を無視すれば数学的に予測できるのはご存知でしょうが、なぜ簡単な数学的説明をしないのでしょうか。
子供たちの反応を見ると悲しくなります。
全く科学的にものを考えずにテレビを見たまま受け入れます、大人も同様です。
バラエティ番組だよと言われれば、それまでですが
教授はあれで良いんですか?
物理、数学、科学全般の面白さを子供たちに教えてください。

大げさですが
私は、愛や宗教ではなく正しい科学的思考が世界を救うと思っています。
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※このメールは、12月28日に届きました。
  文中に【本日】とありますが、原文のまま掲載致します。

▼大槻の回答
わざわざご意見いただき、ありがとうございました。
この話題は昔、寺田寅彦がその随筆で取り上げたものですね。度々、物理学の分野で取り上げられてきました。
『簡単な数学で分かる』とお書きですが、そう簡単でしょうか?
私は、収録の当日、
「極端にゆっくり歩く場合と極端に早く走る場合を比べれば、歩く時の方が濡れる。」
と言いました。(実際に放送されたかどうかはわかりません。)
これが、せいぜい簡単な数学(?)でしょう。
実際に数式で計算は複雑です。雨の流れに対する体の断面積が簡単には分かりませんから、計算はシミュレーションとなるでしょう。
もともとこの番組は『実験してみよう』というのですから、シミュレーションは相応しくないのでしょう。
私は今後とも、子供の理科教育に悪い影響が出ないように、非科学的にならないように意見を言うつもりでおります。


▼メールその2
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はじめまして。私は現在、バンコクで仕事をしています。
いろいろと不思議な事が話題になる国ですが、その中でも特に大槻先生に謎を解いていただきたい案件があります。
毎年10月14日頃(タイではオークパンサーと呼ぶ日で雨季の明ける日)にタイ東北部のメコン川において、火の玉が水中より現れ、空へ向って飛んでいくらしいのです。
この時期に観光客も大勢訪れるようで、私と一緒に仕事をしているタイ人は皆この事実を知っていますが、何故この時期だけに起きるのか説明できる人はいません。
大槻先生、これはどういう現象なのでしょうか?
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▼大槻の回答
わざわざメールいただき、ありがとうございました。
川から火の玉が飛び出すという現象は確かに目撃例が報告されております。われわれは実験もやりました。
しかし、メコン川で10月に実際に見れるというのは初耳です。
火の玉は、天気が激変するときに発生しやすいので、考えられない季節ではありません。しかし、毎年この時期に目撃されるというのであれば、それはめったにありえないことでしょう。
現地調査したいものと思っています。宜しくお願い致します。

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2009年1月 5日 (月)

1月 第1回 【オバマに幻想は禁物】

先のブログでも指摘した、オバマ新大統領に対する幻想。いよいよこれが現実のものになってきました。
年末年始のここ数日、CNNテレビは連日イスラエルのパレスチナ ガザ地区の爆撃を報じています。4日目の爆撃で死者数はなんと400人ちかく。こんなことを10日間も続ければ、死者は4,000人にもなるでしょう。これはイラク戦争での米兵の死者の数に匹敵します。
その中でもCNNは連日、子供の怪我人を大写しにしてきました。

ところがここに我らがオバマ次期大統領の登場です。現在、ハワイで静養中のこの人、こうコメントしているのです。
「我が家にロケット弾が打ち込まれ、娘が怪我をしたら、そのままにはできない。」
と、イスラエルのガザ爆撃を支持したのです。

信じられないコメントですね。
これが4日間で400人も殺す報復の正当化なのですから、呆れるやら驚くやら。

理由なくしてパレスチナがイスラエルにロケットを打ったのではないのです。個人の家を理由なくして攻撃し、その家の娘に怪我をさせた、という類の個人例に政治・文化の対立を同列化してしまって、イスラエルの戦争を支持しているオバマ次期大統領。暗澹たる思いです。

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