昨年12月30日の『たけしの超常現象特番』に出演して以来、たくさんのメールをいただきました。これは例年にない反響でした。何故なのか、私にもわかりません。特に今回が特別面白い話題があったわけでもない、と思うのですが。。。
それはともかく、いただいたご意見にはできるだけお返事を差し上げようとしておりますが、多数にのぼるため不行き届きをご容赦ください。
そのうち、以下のご意見は本ブログ読者のみなさまにも関心がおありだと思い公表いたします。
尚、ゴルフの科学に関するご意見はそちらのブログ(大槻義彦ゴルフチーム)をご覧ください。
▼メールその1
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拝啓 大槻教授
はじめまして。
僕はWEBサイトや本などでプラズマについて調べたり、実験したりしている中学生です。
電子レンジのマイクロ波でプラズマを発生させたりしています。
僕は大槻教授のいう、UFO=大気プラズマ説は、大賛成です。
宇宙人は広い宇宙のどこかに居ても、UFOに乗って地球にきた宇宙人などいないと思います。
光速突破なんてできる技術はありませんし。
グレイと呼ばれる宇宙人は有り得ないと思います。なぜなら写真を見る限り、宇宙服やヘルメットを着用している写真は見たことがありません。ということは「グレイ」はヘルメットをしていないということは免疫もないのに細菌だらけの地球の大気を吸っているなんてありえないと思います。
さて、本題の質問なのですがプラズマボールというものの上に金属片を置き、鉛筆やドライバーなどで触れると放電します。
そして、金属片と鉛筆などの間に小さいアルミホイル片(三角形)を置くと飛び跳ねます。そして最終的にはひとつの頂点で立ちます。そして、プラズマボールの電源を切ってもずっと立っています。逆さにしてもそのままです。おそらく大きな力を加えなければ相当長く続くことでしょう。これは新発見ではないと思いますが、調べても人に聞いても分かりません。
なので、プラズマの第一人者である大槻教授に聞いてみようと思いました。
静電気による作用ではないかと思うのですが、どういう原理なのか教えていただけないでしょうか?
また一度、飛鳥昭雄氏の本を読んだのですが、彼の本のほとんどはオカルト的な内容なのですが、大槻教授がプラズマのセラミック透過実験に成功したと書いてあるのですが、なぜ透過できるのでしょうか?
また、飛鳥昭雄氏の本にはプラズマによる物体移動が可能と書いてあるのですが本当なのでしょうか?
教えてください。
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▼大槻の回答
中学生でこれだけの科学知識、科学への興味は頼もしい限りです。私も中学生時代は科学少年でしたが、今思い返してみて幼稚なものでした。
プラズマボールという科学おもちゃのことですが、表面に金属片を置けばこれに放電路は誘導されます。また、放電到達点は静電気で帯電しますから実験されたようになります。このおもちゃは、高電圧放電で意外と簡単な原理です。
プラズマ火の玉がセラミックスなどを無傷で透過する理由は少し難しいのです。これはプラズマという『もの』(原子、分子)が透過するのではないのです。それは『位相』というものが透過しているのです。この波動の位相というものについては将来、大学の物理、応用物理学科などの三年生ぐらいで学ぶはずです。楽しみに理系進学を志してください。なお、私の著書『子供は理系にせよ』(NHK出版)をご覧ください。
飛鳥さんが何を言っているか知りません。『プラズマによる物体移動』ですか?何のことか分かりません。彼の言説のプラズマについては責任がもてません。
▼メールその2
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大槻教授、はじめまして。
いつもコラムを楽しく拝見させていただいています。
質問があります。
大槻教授は『独立党』なるものを知っていますか?
独立党のホームページには「固体核融合」なるものが、映像・文章で説明されています。
私は、科学に対して疎いので、オカルトか真実か分かりません。
大槻教授も、もし時間がよろしければ、見ていただけますでしょうか?
他にもオカルトらしき文章や、真実味のある文章がいくつかあります。
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▼大槻の回答
『固体核融合』というのは眉唾です。
これは10年ほど前『常温核融合』として提案されたものですが、やがて完全に物理学会から無視されるようになりました。私は23年前からわが国唯一の物理学の月刊誌『パリティ』(丸善)の編集長をやっておりまして、この『常温核融合』の発表とその否定的評価の過程を直接検分してきました。
れっきとした大阪大学の名誉教授が今さらなぜこの種の常温核融合、固体核融合に関わるのか理解に苦しみます。それ以上に『独立党』なる、理解に苦しむ政治結社がなぜこの名誉教授をもちあげ、資金援助のキャンペーンをするのか、何か裏があるのでしょう。
オカルトとは言えないもの反科学、非科学をブードー科学と言いますが、これなどまさにブードーですね。
▼メールその3
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大槻教授
今回は理系離れという問題について質問させていただきます。
現在私はメーカの請負技術者として勤務しております。
大学は物性系の難関と言われる国立大学を卒業しました。
入社3年で現在の年収は400万に満たない状態です。
毎日会社でPC上の設計図と格闘し、一人狭い部屋に帰るという毎日を送っております。
自分は人並み以上に勉強し、技術者を志したつもりでした。
会社員になると単に細かい技術のわかる人という扱いで技術職の社員というのは技術職=職人のような扱いであります。
また、新規開発なのに要求基準に見合う性能が出ないときのプレッシャーといったら大変なものがあります。
また、開発する楽しさよりも製品の信頼性評価のつらさの方が自分の仕事の大きなストレスとなっています。
これでは大学に入る時に物理など志望せず、医歯薬系を志望したほうがよほど収入面で割が良かったなぁと感じます。
最近では文系の同級生(経営コンサル会社社員)と生活に格差を感じ、なんだか会うのも恥ずかしいといった具合です。
一般的な理系の学生は卒業後メーカに就職し、なんか割りに合わないと感じながら生活しているのではないでしょうか?
たしかに学問を志すのに金銭面の問題を論するのは不純だとは思いますが、多くの学生が一生物理の研究をするわけではない以上、非常に重要な問題だと思います。
今のところ自分の人生体験からは、自分の子供に理系に進むことの良さを語ることはできあません。今の日本のような情勢では理系の裾野が広がるとは到底思えません。
米村でんじろうさんの実験などを拝見していると子供を科学をえさに釣っているようにしか感じません。あのような子供だましの興味づけで将来に渡って理系人間として人生を送る選択を子供がしてしまって良いのかと考え込んでしまいます。
大槻教授の研究室の卒業生は皆、理系に進んだことに満足されているのでしょうか?
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▼大槻の回答
理系に対する冷遇を実地に体験されているご様子、心が痛みます。
このような不遇な例は私も十分知っており、既に私の著書『子供は理系にせよ!』(NHK出版)でも述べているとおりです。しかし、それにも関わらず私は、理系へのすすめを強調します。
たしかに文系、とくに外資系ファイナンスの会社の高給はとんでもないものですね。外資系でなくともお知り合いの方はいい待遇でした。
しかし、現状をご覧ください。ファイナンス関係の優遇は露と消えました。東大法学部卒が今や大蔵省に行かず、国家公務員Ⅰ種試験にもそっぽを向き、外資系ファイナンスに就職する、と数年前から騒がれました。
それがどうでしょう。サブプライム問題からこのかた、様相は一変して彼らは右往左往しています。
いま一度私の『子供は理系にせよ!』をお読みください。そして自信をもって、お子さんを理系にお育てください。なお、私が指導した物理、応用物理の卒業生の大半は各分野で活躍して自分の人生に肯定的です。