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2008年3月28日 (金)

3月 第7回 【健全なゴルフの講演】

私の講演は、年10回ほど。その内容は、はっきり区別されている。
つまり、『オカルトと科学』および『科学や理科の教育』がそれ。
もちろん人気があるのは、オカルト叩き。それに夏休み子供実験ショー。

ところが最近、年に数回は『ゴルフの科学』が依頼されるようになった。
実に喜ばしく健康的だ。
もう日本では、オカルトの話題よりもゴルフの話題が好まれるようになったのか。それなら何とうれしいことだし、私のこれまでのオカルト叩きの効果も出てきたのか、と思う。

最近もトヨタ自動車本社での講演を依頼された。そこには、副社長はじめ、新入社員のエンジニアの卵まで、およそ千人の聴衆だった。
この内容が主催者の苦労を反映していた。
最初の45分は『ゴルフと科学』の話、後の10分を『オカルト叩き』、というわけだった。

つまり、トヨタ側は本当は『ゴルフの科学』を聞きたかったのだ。
それでも大槻がせっかく名古屋まで来るのだから、オカルトもやりたいだろうと考えてくれて10分間だけ『江原叩き』をやらせてくれたわけだ。

もちろん、トヨタ自動車の社員・関係者は日本を代表する市民エリートだ。オカルトを喜ぶはずはない。
この傾向が日本全土に及んでくれることを期待する。私の本もオカルトではなく、ゴルフの科学が多くなればうれしい。NHK出版『まったく初めてのゴルフ』は最近、好評を得ている。

ああ、ゴルフは楽しい。早くオカルトを忘れたい。

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2008年3月24日 (月)

3月 第6回 【日本史オカルト】

3月21日夜9時頃、テレビ東京にまわしたら、よく見る髭のあやしい顔が出ていた。テレビ東京までがオカルト番組かと驚いた。

この男、秋山某は、テレビタックルなどで散々やりあった悪質な男。
富士山の近くの山のてっぺんにUFOを呼ぶという番組で、
「UFO来てください!」
と2時間も叫び続けた男。
例のノストラダムス予言番組では2000年の年末、地球滅亡などまったく嘘だったことがおのずと明らかになり、赤恥をかいたはずではなかったか。

それがまたまた『聖徳太子の予言』なのだという。
聖徳太子は、応仁の乱から太平洋戦争まで予言していた、と彼は言う。
9.11テロから、あげく2030年の小惑星の地球衝突まで予言しているというのだ。

例えば、太平洋戦争。
『東が南を侵略。』とあるのは、東は東洋だから日本を意味する、南は南アジアを意味する。だからこの聖徳太子の予言は日本が南アジアを侵略した太平洋戦争の予言なのだ、と。
実にばかばかしいこじつけ。日本が侵略したのはむしろ、朝鮮・満州ではないか。つまり北である!
日本などを『ファーイースト』と呼ぶのは、ヨーロッパから見て東にあるからだ。聖徳太子がなぜ日本を『東』と呼ぶ必要があったのか。

2030年に小惑星衝突だと?
たしかにNASAをはじめ天文学会も関心を持っているが、その衝突の可能性は、0.000001%以下と考えるのが相当である。
9.11テロもおかしなこじつけで予言があったと主張する。鷲はアメリカを意味するとか、弓はジェット機とか・・・。

これは、ノストラダムスでも散々やった手口なのだ。
言葉の解釈ならまだしも言葉の突拍子もないこじつけ。これでは聖徳太子を冒涜するものだ。なぜ、この番組は聖徳太子研究の学者・古代文の学者を登場させないのだ?代わりにしゃしゃり出るのは『研究者』と称するアマチュアらしい人物。

オカルトで科学に挑戦してきて、こてんぱんに反撃された連中。
今度は、科学者の目を盗んで日本史に挑戦してきた。
題して、『オカルト日本史』。

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2008年3月17日 (月)

3月 第5回 【江原スピリチュアルの大嘘を暴く】

この本はおかげさまで、4月8日(火)出版と決まりました。

皆様からの多数の情報提供、ありがとうございました。

目次は、以下のとおりです。

  • はじめに
  • 第1章  江原の『霊能者』としての生い立ちへの疑惑
  • 第2章  霊視の嘘
  • 第3章  オーラ占いの嘘
  • 第4章  超能力の嘘
  • 第5章  除霊とお祓いの嘘
  • 第6章  口寄せの嘘
  • 第7章  病気診断の嘘
  • 第8章  カウンセリングの嘘
  • 第9章  化けの皮が剥がれてきた
  • 第10章  江原にすりよる文化人
  • 番外編
  • おわりに

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2008年3月14日 (金)

3月 第4回 【まじめなオカルト】

ダウジングといえば、L字型の棒切れを両手に持って地下の水脈を当てるのだという。
このダウジングをやるオカルトをダウザーという。超能力スプーン曲げを鼻から馬鹿にする人でも、ダウジングを信じる人はいる。10年近く前、れっきとした土木学会の東北支部のメンバーがそうだった。

私はこの人達を自宅の庭に招待、我が家の地面下の水道・下水道をダウジングで当てる実験をやった。
まったく100%当らなかった。
人間の手に棒を持つと暗黙の意思が働くから、レールを敷き、その上に台車を走らせた。台車にパイプを立て、ダウジング棒をセットしたのだった。
もちろん、水脈であろうと、金塊であろうと(私の家の庭には金塊は埋めてません。念のため。)ついに2年後、土木学会のこれらのメンバーは、納得して研究を中止した。

ところがアメリカには、このダウジングを信じて一生を変えてしまった学者がいるという。
その人とは、Dr. E.メイヤー 准教授。
彼女の本『心の科学』が翻訳された。

盗まれた娘のハープが、なんとダウジングによって見つかった。そのとき「科学に対する見方が音を立てて崩れた。」そして15年もの超常現象探求の末、3秒先の未来予知・遠隔霊視・テレパシー・虫の知らせを信じるようになり、現代科学の欠陥を明らかにしようとした。

それならこの娘のハープの発見は、そんなにすごいことだったのか?
そのダウザーは、彼女の家から2,000マイルも離れたところで、地図を使っただけでダウジングしたのだった。
ダウザーは盗まれたハープの在り処を所番地まで当てた。しかし、彼女は警察に通報したが、警察はダウジングなどでの家宅捜索を拒否した。
そこで彼女は、そこら一帯に張り紙をした。
『私の子猫が行方不明です。見つけた方には謝礼します。』の類。
そして、そのハープは娘の手に戻ってきたのだ。これで、メイヤーは一生を変えたのだ。ダウジングという魔法にしびれたわけだ。

なんとばかばかしく、単純なことか。
そのダウザーが指摘した所番地にハープが確かにあったのか?
そうではない。張り紙をして見つかったのだ。
ここが重要なのだ。

子供のハープの泥棒。他に宝石や車が盗まれたのならともかく、娘のハープだ。
やったのは、近所の子供であろうと誰もが思うはずだ。ダウザーもそう思って、彼女のご近所の地図で適当な番地を言ったのだ。
そして、その近所に張り紙・・・。

ハープは確かに出てきた。
しかしそれは、ダウジングによってではなく、張り紙によってだ。
学者も見事に騙される。

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2008年3月 7日 (金)

3月 第3回 【江原スピリチュアルの大嘘を暴く】

今月出版に向け頑張っていますが、ここへ来て江原自身が、私の批判を先回りして反論するごとき(笑)インタビュー記事が『週刊現代』に出ました。

実は私は、『江原スピリチュアル』を調べてゆくうち、
「彼はもしかしたら、本当に霊やオーラの幻覚を見ているのかもしれない。」
とも思うときがありました。
このようなことは、霊やスピリチュアルを否定する人達の一部も感じたり、発言したりしています。
しかし、この『週刊現代』の記事で、
「彼はやはり“まとも”で嘘八百を述べているのだ。」
と分かりました。
幻覚・妄想の類ではなく、確信的に「霊が見えた。」「オーラが見えた。」と言っているということです。

まず『放送倫理・番組向上機構(BPO)』の意見書についてです。
例の27時間テレビでの口寄せ騒動のこと。意見書は、こう断じています。
「~~~霊視など科学的に根拠の乏しい題材の取り扱いには慎重な対応」をすべき、「~~~まず霊能者ありき~~~裏付けに欠ける情報の作為~~~スピリチュアルカウンセリングの押し付け」に自制を促した。

さて、これに対して江原はこう反論した。(週刊現代3月15日号)
「BPOから意見されたのは私個人ではない。~~BPOはフジテレビに対し~~~。」
「BPOの忠告は制作サイドのドッキリという手法に対して~~~」

お分かりだろう。
BPOの意見書は、自分に向けられたのではなくドッキリ手法に対してだ、と開き直ったのだった。
それなら江原よ、『霊視など科学的根拠が乏しい』こと、霊能師など『裏付けに欠ける情報』『スピリチュアルの押し付け』などはいったい誰がやったのか?ディレクターの責任もあるが、やった本人こそ問題ではないか。批判され問題にされたのは、ドッキリの手法だけではないのに、素知らぬ顔で問題をすり替える。きわめて悪質な、作為的なやり方ではないか。

さらにもう一つ。『オーラの泉』で口寄せした死んだ父が実は生きていた、という『週刊文春』の記事。江原は強弁する。
「今も生きている実の父、それに亡くなった継父、二人のことは収録時、自分には分かっていた。~~」
前半部分は実の父、後半部分は亡くなった義理の父を霊視したのだ、と言い訳した。
なに?口寄せした実の父が生きていたことはその時知っていただと?江原が言っているではないか。
「お父さんの声、聞きたいとか言っても~~さっきからね、“今さら聞いたところで~~”という感じ。~~」
つまり、壇れいが亡くなった父の声を聞きたいといっても、父の霊は今さら聞いたところで、と言っている、と口寄せしたのだった。

彼は、よくもこうまで取り繕うか。上記のしゃべりでは、誰が聞いても亡くなった父の声について言っていると思うはずだ。
生きている実の父の口寄せだと?
声が聞きたいだと?
馬鹿な。直接、電話すれば済むことではないか。

つまり、江原の霊視・口寄せ・オーラは決して幻覚・幻想ではなかった。作為的騙しの手口だった。彼の、黒を白と強弁する手口をまざまざと見せつけられ、確信を持った。
何しろ、この『週刊現代』のインタビュー、なんと彼の、神棚の飾りのある事務所(?)で3時間にも及んだというのだ。様々な真っ当な批判に対して3時間も延々と口からでまかせの反論をかくも長時間しゃべり続けるのだ。たかが40分のテレビで愚にもつかないデタラメをしゃべることなど何ともないのだろう。

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2008年3月 6日 (木)

3月 第2回 【大槻義彦のページ】

中国共産党、つまり『毛沢東の党』はどこへ消えたのでしょうか?
3月2日NHKスペシャル、中国の奥地、貧しい農村の教育の現場の現状を見て、大きなショックを受けました。

乾パンしか口にできず、すし詰めの寄宿舎に押し込められた子供たち。上海からボランティアで子供を教えに派遣された女子大学生が、1年間現地で遭遇した貧しい農村とそこでの教育のレポートでした。

父は死亡、母は怪我で動けず、弟は借金のために都会に出稼ぎ、しかし仕事にあぶれる。女子高校生は、その弟の働きでかろうじて学校に行けている。女子学生が関係するボランティア団体が集めた募金が奨学資金として配られることになった。
しかし、その女子高校生は奨学金の対象から外された。たった1千円の奨学資金がもらえなかったのだった。

名誉ある中国共産党はどうしたのか?
たった1千円の奨学資金も支給できないのか?
国家には有り余る外資準備があると騒がれているではないか。世界有数の外貨準備をアメリカドルやユーロで溜め込んでいるではないか。
たった1千円、20人分で2万円の奨学資金も中国共産党は出せないのか。

私は若い頃、毛沢東を尊敬していた。子供の名前にまで毛沢東にあやかった名前を付けたほどだ。
この毛沢東のつくった共産党は、たとえどんなに政治的間違いをして国を滅ぼしても、少なくとも子供の教育と医療だけは国家・共産党が責任を持つ、と信じてきた。
だからこそ共産党だと長く支持してきた。

しかし、これは若気の至りだった。共産党に騙された。
教育や医療に悩む庶民・農民など党の眼中にはない。そこには共産党とその支配する国家の発展だけがあるわけだ。中国の貧しい農民をおいてけぼりにする共産党などまったく信用できない。

何が10%の高度成長だ。たった1千円の奨学金を高校生にやれない共産党政権など、必ずつぶれるだろう。
しかし、待てよ。
実際にはこの貧しい農村があるからこそ、日本やアメリカが中国の安い商品・製品を手に入れ、また安く生産させることができるのだ。
つまり、アメリカや日本の繁栄は、貧しい農村の安い労働力でもっているのだ。

奨学金ももらえず、貧しさのまま放置されている中国農民。それを食い物にしているのがアメリカ・日本なのだ。
つまり、貧しい中国農民は、アメリカ・日本の豊かさに必要なのだ。
あの奨学金をはねられた女子高校生の涙をわれわれ豊かな日本人は、いま一度思い出さねばならない。

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2008年3月 3日 (月)

3月 第1回 【どげんかせんといかん】

TBSテレビ、春の特番『世界の恐怖映像2008!』(3月1日放送)で、東国原知事(そのまんま東)に会った。
彼は番組で最前列に座り、
「車を運転中、幽霊に出会った。」と証言した。
「とても小さい霊だった。」「ガードレールの側に出た。」

私は、次のコーナーに入る前、休憩時にそのまんま東に話しかけた。
「知事になる前ならともかく、現職の知事は教育長の上にある者だから、文部科学省・教科書の内容を否定するような言動を公にしゃべってはいけない。」
彼は、大声で反論してきた。意外だった。
知事になる前は、たしかに彼はオカルトだったがそれでも私の前では遠慮していたし、謙虚だった。
しかし、この時のそのまんま東は変わっていた。東国原知事になって高支持率に舞い上がり、堂々とオカルトを主張しはじめたのか。

彼は大きな目で私を睨みながら、こう言った。
「宮崎県は神話の地方だから、学校で文部科学省・教科書の見解とは別に、神話・民話を学校で教えるのはまったくおかしくない。」と。

みなさん、お分かりですね。
彼は問題を巧妙にすり替えたのだ。自分がこの番組で、「幽霊・霊に出会った。」というオカルト表現をしたのを私が咎めたのに、それを彼は「宮崎の神話・民話を語ること。」にすり替えたのだった。

知事職は、こんなに人を変えてしまう。
素直で友好的で、頭の回転も良かったのに、知事になってしまうとこんなにずるく、官僚的になってしまうものか。
宮崎県が学校で、宮崎地方の神話・民話を教えることに私が異議を唱えるはずはない。彼も早稲田大学文学部出身ならすぐ分かることだろう。神話・民話は、あくまでフィクションだからそのように宮崎県が学校で教えることに私は興味はない。

そうではない。
フィクションではなく、「実際に自分は道路端で霊に出会った。」と証言したことだ。
これはノンフィクションであり、県の教育を間違った道に先導する。
大臣が、「霊を見た。」とテレビでしゃべればどうなるか。

それとも知事になり権力を手に入れると、フィクションもノンフィクションもごっちゃになるのか。
道路財源要求は、フィクションなのか。

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