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2008年3月 6日 (木)

3月 第2回 【大槻義彦のページ】

中国共産党、つまり『毛沢東の党』はどこへ消えたのでしょうか?
3月2日NHKスペシャル、中国の奥地、貧しい農村の教育の現場の現状を見て、大きなショックを受けました。

乾パンしか口にできず、すし詰めの寄宿舎に押し込められた子供たち。上海からボランティアで子供を教えに派遣された女子大学生が、1年間現地で遭遇した貧しい農村とそこでの教育のレポートでした。

父は死亡、母は怪我で動けず、弟は借金のために都会に出稼ぎ、しかし仕事にあぶれる。女子高校生は、その弟の働きでかろうじて学校に行けている。女子学生が関係するボランティア団体が集めた募金が奨学資金として配られることになった。
しかし、その女子高校生は奨学金の対象から外された。たった1千円の奨学資金がもらえなかったのだった。

名誉ある中国共産党はどうしたのか?
たった1千円の奨学資金も支給できないのか?
国家には有り余る外資準備があると騒がれているではないか。世界有数の外貨準備をアメリカドルやユーロで溜め込んでいるではないか。
たった1千円、20人分で2万円の奨学資金も中国共産党は出せないのか。

私は若い頃、毛沢東を尊敬していた。子供の名前にまで毛沢東にあやかった名前を付けたほどだ。
この毛沢東のつくった共産党は、たとえどんなに政治的間違いをして国を滅ぼしても、少なくとも子供の教育と医療だけは国家・共産党が責任を持つ、と信じてきた。
だからこそ共産党だと長く支持してきた。

しかし、これは若気の至りだった。共産党に騙された。
教育や医療に悩む庶民・農民など党の眼中にはない。そこには共産党とその支配する国家の発展だけがあるわけだ。中国の貧しい農民をおいてけぼりにする共産党などまったく信用できない。

何が10%の高度成長だ。たった1千円の奨学金を高校生にやれない共産党政権など、必ずつぶれるだろう。
しかし、待てよ。
実際にはこの貧しい農村があるからこそ、日本やアメリカが中国の安い商品・製品を手に入れ、また安く生産させることができるのだ。
つまり、アメリカや日本の繁栄は、貧しい農村の安い労働力でもっているのだ。

奨学金ももらえず、貧しさのまま放置されている中国農民。それを食い物にしているのがアメリカ・日本なのだ。
つまり、貧しい中国農民は、アメリカ・日本の豊かさに必要なのだ。
あの奨学金をはねられた女子高校生の涙をわれわれ豊かな日本人は、いま一度思い出さねばならない。

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