11月 第3回 【農業の時代】
最近相次いで、エネルギー関連の講演に招かれたり、インタビューを受けたりしています。
敦賀市では、高校生それに一般の方々を対象にエネルギー・環境問題の講演でした。これは、原子力関連の広報の一環のようでした。
最近私は、
「農業が復権する時代になった。」
と思っています。
戦後日本の農業は壊滅しました。細々と残っていた米作りも、今、瀕死の状態です。
米の値段はどんどん下がり、今や米農家の平均収入は年、たった50万円ぐらいと言われているわけです。
もう米作りまで絶望的では日本の農業は消滅します。
ところがここへ来て、にわかに注目されているのが『バイオ燃料』です。小麦・トウモロコシの価格は倍にも跳ね上がりました。エタノール燃料がらみでしょう。
太陽光発電・太陽電池は将来有望な産業ですが、しかし考えてみると、畑・田んぼで作るエネルギーは、畑・田んぼ一面に太陽電池を敷き詰めたことに相当するわけです。
耕地面積が狭いと言われる日本ですら、畑・田んぼ一面に太陽電池を敷き詰めれば、とんでもない太陽光発電です。
つまりバイオエタノールは、畑による太陽光発電と同じです。こうなると、戦後一貫して無視され疎外され続けた農業は、新たに太陽光発電として脚光を浴びるでしょう。
つまり、21世紀の農業は、エネルギー産業となります。
郷里宮城県の高校の同窓会で、米作りをもうやめようとしているクラスメートに言いました。
「21世紀、これからは農業の時代だ。」と。
大学はもちろん、理工学部ではなく、農学部ですよ。
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