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2007年2月13日 (火)

2007年2月 第2回

テレビ東京系列番組『時空タイムス』(テレビ大阪制作)から突然電話。
「明日、渋谷に取材ロケに出張ってくれ!」という。
どんな内容のインタビューなのか、さっぱりわからないまま引き受けた。なにしろ前の日なので、私が断ればプロデューサーが困るだろう。

平日だというのに驚いた。人また人の波。スクランブル交差点で信号が青になると、どっと駅からの人垣が揺れて、前後左右の人々と手や肩がぶつかり合う。
数年前の上海の町を思い出した。あまりの人垣に目も眩む思いだった。このアリの大群のような人出が、日本にもあったのだ。

さて、こんな人込みの中で私がインタビューしたのは奇妙な格好をした若い女たちだった。彼女たちは顔を黒く塗りたくり、髪は金髪に染め、指や手は赤や黄色で塗りたくっていた。この異様な女たち、何と寒い歩道の地べたにしゃがんでいたのだった。私は面白くなって声をかけた。
「何やってるの?」
「座ってンの。暇だから。」
そこで私は好奇心のあまり、
「仲間に入れてよ。」と言ってその場にしゃがんだ。
彼女たちはけらけら笑った。彼女たちは私を半分無視して大声でしゃべりまくり、ときどき楽しそうに笑う。
ところが、私には彼女たちの会話がさっぱりわからない。まるで外国語だ。

「チョベリバ」だね。でもお前のは「チョベリグ」だよ。
みなさま、この日本語わかりますか?私は71歳にもなって、日本語が乱れている、とか若い女の子の風俗が気に入らんとか嘆くわけではない。この歳になって50年も年代が違うガキどもの世界などどうでも良い。昔ならとうに自分はこの世からあの世に行っているはずだ。死後にガキが渋谷で何をやろうと関係ない。
このインタビューの2時間、彼女たちと一切の言葉の交流はなかった。それでも楽しかったのはどうしてだろう。


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2007年2月 5日 (月)

2007年2月 第1回

暖冬といっても東京の寒さは身に応える。いつもの年は冬2ヶ月はサイパンに避難するが、今年はレギュラー番組の契約のこともあり、この逃避行は諦めた。

それでもどうしても心残り、それに既に昨年の春には2ヶ月滞在の予約を入れてあったのをキャンセルしたから、その義理もあり、急遽サイパン行きを決めた。

慌ただしく1月25日から9日間の予定で、サイパンに向かった。例年のこの時期にはサイパン行きの飛行機は満席なのに、どうしたわけか、座席はガラガラ。悪い予感がした。
案の定、ビーチに人影もまばら。免税店付近(中は知らない。興味がないから。)にも日本人はいない。サイパンに何が起こった?

現地ゴルフ場の支配人も日本からのお客は減少している、と浮かぬ顔。もぐりやさん(海に潜らせてくれる観光業者)も客は少なくなっており同業者も撤退している、と言っていた。

海岸はほとんど泳げない。異常な藻の繁殖で泳げる場所はほとんどない。冬、南国のビーチに出かけて泳げないのではどうしようもない。
表通りを散歩するにも道路は水溜り、ゴミだらけ。多少マシな道もあるが、そこは目を覆うばかりのいかがわしい店が続き、客引きの兄チャンが声をかけてくる。

それでもモノは考え方だ。気温29℃、日陰に入れば海からのそよ風が心地よい。ハイビスカス、ブーゲンビリアの花が咲き乱れている。つまり、ここで買うモノ、手に入れるモノは『気候』と決めてしまえば、ここは天国だ。

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