2006年5月 第3回
久しぶりに早稲田大学理工学部で講義をして楽しかった。
題して、『理工文化論』。
理工学部の新入生に対するものであるが、私の当番は年一度、今年はこれで終わり。
理工学部の一番大きな教室に入りきらず、別室を用意し、そこへ映像を流したそうだ。質問の時間では、別室からも手を挙げてやってきてくれた。
さすがは、わが早稲田の理工生。熱心・まじめ・優秀、それにハンサムだ。
90分の講義の最後の10分は質問の時間にとっておいたが、なんとあるは、あるは。
10分の予定が50分も質問を受けてもまだ収まらない。やむなく1時近くになって手を挙げている学生もいたのに、そこで打ち切った。あとは、ブログに質問を送ってくれるように伝えた。
私の話は、理工学部で科学の学問を履修していく上で不可欠の科学哲学を、『デモクリトス』を引用しながら話したものだった。
理工学部に入学してきた学生であるから、当然のことながら私の話はスンナリと受け入れられたようだ。ただ、50分の質問の中で、一人だけ気になる質問があった。
その学生は、『死後の世界』『霊の世界』を信じているらしく、
「死後の世界を信じないなら、生命の尊厳はどうなるのか?」
「人体も原子で出来ているのなら生命とは何か?」
と質問してきた。
答えは簡単だ。
生命の尊厳は、死後の世界を信じないと保てないのか!
また、『生命とは何か?』という問いに原子論は矛盾しない。
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