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2006年4月13日 (木)

4月第1回 【食べたい!】

テレビ東京・『テレビチャンピオン』の審査員として出演することが多い。これまでは、カラクリを競うロボコンのような番組だったからどうということはなかったが、どうした訳か今回は『大盛り・特盛り』のコンテストの審査だった。

「この収録は夜8時半には終わります。」
というマネージャーの言葉に、また騙された。
いつものことだ。
1年ほど前には、
「8時に終わります。」
というのに夜中12時になっても終わらなかった。
今回は、それでも10時に終わったので、まだまし。

それにしてもこの収録、私たちには『拷問』に近かった。
【現場入り4時】と言われて3時45分に入ったのに、収録スタートは5時半。
それはいいとして、収録が終わった10時まで夕食なし。
私はこの日、11時に昼食をとったから実に11時間も絶食に耐えたのだった。
明らかに血糖値が下がったのがわかった。つまり、異常におなかがすいたのだった。

この番組もいけなかった。日本全国食べ歩き、しかも超大盛りの紹介だ。
洗面器のような大皿にドでかいカツを何層にも重ねて、こぼれ落ちそうなドンブリ。バケツ(本当!)に作ったプリン、バケツに盛り付けたアイスクリーム。腕の長さほどもある魚ネタののった鮨。実に意表をつく、バカバカしい超大盛りだった。
私なら、「バカにするな!」と、怒り出しそうなシロモノだが、客はみんな喜んで、うれしそうに食べていた。それを見せられると、なんだか私も食べたくなった。バケツに作ったプリンなど、生唾が出た。

「何だこりゃ!?」と、はじめは驚いても、とにかくおいしそう。

「これだ!」
スタッフがわれわれにお弁当を決して出さなかったのは、訳があったのだなあ。
腹をすかしているヤツに奇妙キテレツな大盛りドンブリを見せれば、きっと食べたくて絶賛するに違いない。われわれは、まんまと引っかかったのだ。

食事は楽しく、にぎやかにやってこそ体に良いのだ。
『大盛り』に面食らってもそのジョークに笑いながら食事する。
何とすばらしいことではないか。

一見、『超大盛り』の奇妙なメニューは体に悪いように見えるが、実は『最高の食事』かもしれない。

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