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2005年11月29日 (火)

2005年11月 第5回

私は11月30日、午後1時から開廷される、さいたま地裁川越支部に傍聴に行く予定である。これはジャーナリスト寺澤有さんのスピード違反の裁判だ。
彼は私のまったく知らない人であったが、数年前、自分が摘発されたスピード違反取り締まり装置、通称『オービス』の科学的信頼性に関してメールによって質問してきたのだった。

当時、私は自分では決してスピード違反をしないよう心掛けていたし、事実私はここ何十年も交通違反をしない、優良運転者だったからこの種の取り締まり装置にはほとんど無関心であった。この装置は高速道路などでよく見かけたが、「これが電波を車に照射して反射してくるものの周波数の変化を利用し、車のスピードを測るものだ。」ぐらいの予備知識しかなかった。

寺澤さんの相談を受けて、あらためてこの装置の運用を調べて、まったく驚いた。この装置は無人で、自動的に車のスピード違反を摘発する。そしてこの無人自動測定を『唯一の証拠』として有罪の判決が下されてきた。

             唯一の証拠!?

これが『唯一の証拠』となるためには、この装置がいつも、どこでも、どれも、100%正確に作動しなければならない。
およそすべての測定装置で、誤作動・誤測定が起こらない。などということは決してありえない。つまり100%正確な装置はない。これは科学の常識、いや市民の常識だ。病院やジェット機の中で、「携帯を使うな。」と注意されるのは、装置の誤作動を招くおそれがあるからだ。高速道路料金所のETCの誤作動は、最近よく耳にするではないか。

私は科学者として声を大にして言いたい。
『全国からオービスを全廃しろ。』
『これによって検挙された人たちを無罪としろ。』

このいきさつは単行本として出版された。
寺澤有,小谷洋之(著)『交通取り締まりのタブー!』(宝島社)

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2005年11月28日 (月)

2005年11月 第4回

これまで長く所属していた『サイプロダクション』を12月で辞め、今後は『株式会社亜空間国際アカデミー(略称VIA)』に所属することになった。
もともと『サイプロダクション』は、山城新伍、地井武男、それに私と3人が中心になって設立したものであったが、その後の情勢の変化から数年前に山城新伍が抜け、今また私が移籍することになってしまい、心苦しい。
山城新伍の件は私には詳しくはわからないが、私自身の今回の移籍については、特に何もさしたるトラブルがあったわけではない。

すでに私の親友たちと、インターネット会議用ソフト、つまり『Face Conference』でリアルタイム・双方向・相互方向で成人大学・生涯教育をやるための会社を立ち上げた。この会社は世の注目を浴び、仕事が軌道に乗りつつある。私としては所属事務所が二重になってしまい混乱してしまうので、この際、『亜空間国際アカデミー』一本に統一してもらったわけである。

これまで、『サイプロダクション』が独自に持っていた営業力、地井武男さんなどの力の影響で私にまわってきた仕事も多かったかもしれないので、「無名な事務所に移籍して、仕事が減ってしまう。」と、心配してくれる人がいることはいる。しかし、それはあまり気にしていない。『サイプロダクション』の関係でやっといただいた仕事よりは、もっと積極的に「大槻を使いたい。」と、希望してくれる関係箇所があれば、それで十分である。



株式会社 亜空間国際アカデミー(略称:VIA)
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場1-31-8-527
TEL   03-3207-8632
FAX   03-3207-8638
URL   http://vi-academy.com
E-mail  info@vi-academy.com
担当者  岸 直哉

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2005年11月21日 (月)

2005年11月 第3回

先週月曜日(11月14日)発売の『週刊現代』に私とフジTV『アンビリバボー』の‘戦い’の一部始終が載っているので、もうお目にとまっているかもしれない。
随分ややこしい話になっているように見えるが、何とかややこしくしているのはフジTV側(制作会社)で、実際には極めて簡単な話なのだ。
夏に「ロシアの超能力少女、ナターシャの超能力を科学的に実験してほしい。」と出演依頼を受けたが、直前になってこの依頼を一方的にキャンセルした。というものだ。

この女性、ただ人の前に座っただけで内臓などの病変を当てる超能力を持つというのだ。そこで私は、自分の人間ドックのデータを明かさず彼女に当てさせる。という実験を提案。番組スタッフは、それを了承、出演契約を合意、カナダからのチケットの手配をした。
ところが直前になって、「人間ドックの病名をあらかじめ教えてほしい。」と要求、「教えなければ出演は断る。」とプロデューサー。そのような要求を呑めば、科学的実験の意味はないし、私に『ヤラセ』につながることに加担することを示唆するものだった。

私は当然、断固ことわった。そのときのスタッフの言葉は信じられないものだった。
「出演したタレントさんからは、あらかじめ病名を聞いていますよ。」
「これは情報番組ではありませんから、エンターテイメントですから。。。」
もはや、この番組の底が知れた。私は怒り心頭。
さっそく私のコラム、マガジンハウス『ダカーポ』でこのいきさつを書いた。番組のプロデューサーから抗議のFAXが二度にわたって届いた。
「記事を訂正しろ。」
というのだった。
その後の成り行きは『週刊現代』の記事通りだった。

『週刊現代』の記事が出ると、このブログへのアクセスは急増した。
このプロデューサーは私に直接ではないが、私のマネージャーに対し、
「出るところに出る。」
と、いきまいたとか。
裁判に出るだと?これは良いことを言ってくれた。堂々とやりましょう。「受けて立つ。」というより先手を打って出演契約反故による違約金請求の裁判をやりましょう。
実に面白い。これまで数々の非科学的オカルトで世を欺いてきた番組。これが法廷に出るのだから、こんな面白いことはない。
『物理学会会長』から『元文部大臣』まで証人申請をして、いかに『アンビリバボー』がでたらめであったか明らかにしましょう。この法廷こそ、肝心の『アンビリバボー』より数段面白いはず。
きっと『アンビリバボー』より大スポンサーがつくだろう!!

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2005年11月14日 (月)

2005年11月 第2回

アンビリバボーの担当プロデューサーは、このオカルト番組について‘誠意’と‘誇り’を持っていると書いてきた。どんな番組か?例えばこんな番組だ。
『ロシアに5年間、何も食べず、水も飲まず、生き続けている男がいる。』と特集を組んだことがある。
これが本当なら物理学の物質不滅の法則も否定することになるし、生物学・医学にも反する。つまり現代の文化・科学・文明の否定だ。医学も栄養学も全面否定。子供たちの科学教育の成果も消し飛んでしまう。『だまって座れば、たちどころにその人の内臓の悪いところが分かってしまう。』という透視超能力者ナターシャの番組ももちろん、とんでもない反社会的な番組である。こんな番組制作に『‘誇り’をもっている。』というのだから、あきれるやら驚くやら。

--さて再びナターシャ番組のダカーポ連載記事の話に戻ろう。
「実験をやる前に事前に私たちに病名を教えてほしい。そうでなければ、番組出演は断る。」とフジテレビ側は言った。これは、あらかじめ答えを教えてほしい、とクイズ番組で要求する政治家と同じである。つまりヤラセ。それでもクイズ番組なら罪も少ないが、超能力となると影響は大きい。ヤラセで超能力者が、たちどころに病名を当ててしまったら、人々は真っ当な医学・科学を信じなくなり、危険な霊治療・心霊治療に走ってしまうからである。

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2005年11月 4日 (金)

2005年11月 第1回

すでにお話しましたように私の『ダカーポ』連載コラム『反オカルト講座』に対し、フジTVアンビリバボーのプロデューサーから抗議のFAXが届きました。概略、次のようなものでした。

透視少女ナターシャの科学的検証の実験について、事前に秘密裏に私の体に異物を埋めるというのは私の体の健康に支障をきたすことにもなるので中止を申し出た。そのような経緯が実際であるにもかかわらず、それを『ボロが出た』と記述し、(ヤラセ)と結びつける表現をしたのは大変遺憾である。
また、貴殿が連れてくる人物の病名を事前に知らせてほしいと、こちらからお願いしたのは放送にふさわしくない病名が出るのは困るので、そうお願いしたのだ。
このようなわけだから、訂正記事を載せてほしい。

これに対し、私は次のような反論を書き送りました。

私が担当者と話したことは『知人の医師に安全性を相談して自分の体に何らかの細工をしてナターシャに当てさせる。』ということだった。また、担当者と話したのはあくまで私の病名を当てさせるということで、私の知人を連れてくるということは担当者からの要望だった。
さらに言えば、この番組への出演依頼は2度目のものだった。担当者は2回とも『ナターシャの超能力が本物であるかどうか科学的に検証してほしい。』というものだった。特に今回は、事前に病名・実験内容を明かさず、ナターシャがどれほど当てられるか検証する。ということで私と合意し、私が当時滞在していたバンクーバーからのチケットを無理に手配した。そして突然、数日前になって担当者は電話してきた。『体に細工する内容、病名をあらかじめ教えてくれなければ出演は断る。』

さて、みなさん。フジTV側が言うことは、とんでもないヤラセに、私も手を貸せ、ということではないでしょうか?つまり、事前に体に細工したこと、および病名を教えておき、その上でナターシャにその細工と病名を当てさせる。これがヤラセでなくて何がヤラセか。それを了承して、私が『科学的検証』と言ってしまったらどうなるか?『ダカーポ』のコラムでは最初の原稿では『フジTVのヤラセ』というタイトルにしたが、多少おさえて『フジTVのヤラセ?』にしたのだった。今になっては、こんな遠慮は無用と思う。
いったい、このプロデューサーは何のつもりで私に抗議文を送ってきたのか。私がオカルト・インチキ番組で反社会的な番組と決めつけたことに対して、このプロデューサーはFAXの中でこう答えている。『私どもはアンビリバボーという番組に、誠意と誇りを持って番組を制作している。』と書いてきた。これには驚きである。次回そのことを批判しよう。

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