2005年10月 第1回
那須はもう紅葉真っ盛り。朝は12℃にも気温が下がり、ストーブが欠かせない。我が家では栗はとうに終わり、いちじくとポーポーが甘い甘い実をつけている。私はとくにいちじくが大好きだが、体のことを考えて、一日1,2個に制限している。来週あたりから柿が食べ頃になる。これがまた私の好物だからきわめて危険だ。
秋がかくして深まっていき、赤とんぼもそろそろ姿を消しはじめている。秋鳴く虫も弱々しくなっている。台所に住み着いていたコオロギも昨日からピタリと鳴かなくなってしまった。どこかもっと暖かい場所に移動したのか、一生の役目を果たして、安心して消滅したのか。
そういえば、来週は秋の名月が見れる。楽しみだ。那須の秋には名月がなくてはならない。我が家のドングリの大木、樹齢400年の巨大な木々の間に名月を眺める歳月は、これで43年にもなる。
那須の名月が余りに美しいという、ただそれだけの理由で涙を流し、感傷に浸る宵。しかしそれも年をとるにつれて、感受性が衰えたのか、年々希薄になってきた。ああ、今年の月もきれいだなあ。その程度の貧弱な感傷。
こんな詩人のような那須の生活で寝とぼけている最中、突然フジTV『アンビリーバボー』から、目の覚めるような抗議のFAXがきた。私が『ダカーポ』の連載に書いたオカルト批判に対し訂正文を書くことを要求してきた。以下、続けてことの成り行きを公表しよう。
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