2012年2月 2日 (木)

常温核融合?

Tさんから以下のような投稿をいただきました。
 いつも楽しく読ませていただいてます。
以前もお答えしているか分かりませんが、常温固体核融合という実験を阪大の名誉教授荒田先生が研究を進めてきてますが、予算がなく諦めモードだそうです。

このエネルギーは将来的に海水でエネルギーを作るので、一家に一台というように扱えるものなのでしょうか?

石油天然ガスに変わりえるエネルギーとなるものでしょうか?

石油=エクソンモービルやら米国の石油利権が絡んでくるかとも思いますので、
米国はこのエネルギーにとっては目の上のたんこぶのようなものなのでしょうか。

大槻教授はどのようにこの”常温固体核融合”を見ていますでしょうか?
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   大槻からの回答
 常温核融合と言われるものはインチキです。物理学の分
野ではこのような現象は存在しないとするのが常識です。
当然、公的な研究費が配分されることもありません。

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富国強兵と教育

Mさんから次のようなメールをいただきました。
 昨日来の大学教育問題を取り上げた先生の意見や、
先生のブログ読者の方の意見を見ていて、私も高校で
教壇に立っている者として、いろいろ考えさせられます。

大学全入時代となり、
超難関大学を除いて、
入学する生徒の学力レベルは恐ろしく下がっています。
だからわたしたちが大学に入学した40年近く前と
今の学生とでは、同じ大学に入学した、卒業したと言っても
雲泥の差があると思います。それは入学する際に
競争が残っている大学においても同じです。

わたしが卒業したのはいわゆる関西四私学と言われる
大学の一つですが、40年近く昔と打って変わって
経営主義に走っており、めぼしい高校にその大学に
入れるコースをバカバカ導入したり、大学付属の高校も全国にいくつも
作っています。

いまわたしが行っている女子高にもわたしの卒業した大学コース
というのがありますが、
まだ大学に入学もしていないのに、まるで、鬼の首を取ったような
はしゃぎようです。社会科の授業は削られ、大学入学判定に関係ないと
いうことで、社会科の学力はびっくりするほど低い生徒が入っています。
授業中にも友達と話すことに夢中で、教科書に書いてない
歴史の読み解き方の例などや社会で起こっていることの意味を解いてみる
話をしてもほとんど興味を示しません。
理科系に女子を導入するという触れ込みですが、
とても理科系の力があるようには思えません。
結果、ほとんどの生徒が新設学部の何を勉強するのか分からない
文科系の学部に入れられることとなるようです。

これは「教育する価値のない人間はいない」という問題とは、
違う次元の話です。
親も本人も名が知れている大学に入りさえすれば、
将来に明るいことがあるという、思い込みでしかないように感じます。

本当は大学を出たというだけでは、期待するような
社会における地位や財産をもうまったく約束されている
わけではないということを
心の中では分かっているのに、子どもにしてやれることは
形に見える、少しでも上位とされる大学に入れてやることだと 
いう考えしか思い浮かばないからではないかと思えます。

実際は私立高校や大学の経営主義に乗せられて、生徒も親も
大金を注入し、同じ教科ばかりに偏った教育を受け、
損をしていると感じます。

自国語もまともに話せないのに、英語ばかりやたらに覚えさせられたり
学力テストばかり受験料を払って受けさせられたり、
とても、この社会をたくましく生きていく教育を推進しているとは
思えません。

そのことを踏まえたうえで、
やはり、いま現在は学力が低くても、
勉強を続けたいと望むことは間違いであるどころか、
立派なことだと思います。

ただ一部のスーパーエリートを選別するための教育が
基礎学力の獲得を阻害し、大学生になっても
小学校レベルの計算ができなかったり、
日本地図や世界の地図も読めない学生がいる現実が生まれる
そのことが問題なのだと思います。
 大槻からの回答
 おっしゃるとおり、日本は明治以来、いわゆろ『富国
強兵』の教育政策をとってきました。つまり『スーパー
エリート』の選別と教育ですね。このような富国強兵の
教育政策の犠牲になっているのが一般の生徒です。彼ら
が荒れて荒廃するのは、このような富国強兵策への反発、
反撃と考えることもできます。
 女子高でもこのような荒廃は顕著です。富国強兵の世
界では女子はとくに犠牲になってきた、という事実と無
関係ではありません。

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2012年2月 1日 (水)

腎シンチ?

Aさんから以下のようなご指摘をうけました。
 こんにちは。初めてお便りします。すべて同意見とは言いませんが、いつも愉しく拝見しています。先生の書かれた腎機能検査に放射能関連で抜けているとすれば、腎シンチと呼ばれるものではないでしょうか。腎臓シンチグラフィとか腎臓シンチレーションというもので、血管注射によりラジオアイソトープを注入し、シンチレーション光を観察するものですが、まあ全自動化も可能でしょう。一種の放射能測定器ともいえますし。ただ、それ自体は半世紀も前から各国で使用されているので、今更、何をか言わん、ですが。ハンドルネームは“明男”ですので、よろしくお願いします。
  大槻からの御礼
 教えていただきありがとうございました。

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北朝鮮の病院

1月30日ずけ『朝鮮中央通信』のWEBニュースは重要
ニュースとして、北朝鮮の金万有病院に『腎機能自動検査装
置』が導入され、腎臓患者の腎機能確定診断におおきな役割
をはたしている、と報じた。これは『放射線測定器』である
と解説している。
 え?放射線測定器で腎臓検査だと?!腎機能検査は一般に
尿検査でタンパク、血尿が検査され、血液検査で尿素窒素、
クレアチニンが検査される。また場合によってはX線、X線
CT,超音波エコー診断が加わる。確定診断はもちろん生検
である。
 一体、北朝鮮の病院は放射線を使ってどのような診断をやっ
ているのか。これはおかしい。多分この報道は市民を騙す欺
瞞報道であろう。もちろん『放射線をX線のことだ』と考え
ることも出来る。とすると、北朝鮮の大病院にすら、これま
でX線診断装置がなかったのか?
 それにしても不思議なことだ。もしこれがX線診断装置な
ら何も腎臓病の診断にだけ用いられるはずはない。肺機能、
肺がん、骨、胃腸、肝臓、などなどさまざまな臓器の診断に
適用されるはずではないか。
 私には北朝鮮の政治も経済も分からない。もちろん科学技
術も医学も分からない。それでも原子爆弾を開発し、核爆発
実験をやったというのだ。病院にx線装置もない国でどうし
て核爆弾開発が出来るのか。どなたか教えてください。
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2012年1月31日 (火)

50年後の日本の人口8600万人

1月30日、NHKテレビの夕方のニュースによればこれから50年後、日本の人口はたった8600万人になってしまうという。『これは大変なことだ』というニアンスの放送だった。このような人口減少は本当に困ったことなのだろうか。
 発表したのは厚生労働省の国立社会保障 人口問題研究所である。このような国立研究所の発表だから、たしかなデータと分析、コンピューターシミュレーションの結果なのだろう。しかし、何かおかしい。どうもおかしい。
 日本の人口推計は実に単純な計算からなされているのだ。まず一人の女性が子供を産む平均数の推定、高齢者が死亡する平均年齢、それによる各年度の人口とその年齢構成。この程度のデータから予測された人口減少なのである。この程度の計算なら国立研究所でなくても、われわれ素人でもやれる計算ではないのか。
 それよりももっと大切な研究があるはずである。たとえば日本に今後流入してくる外国人の数の増加、またそこから生まれる子供の数である。すでに介護などの分野では人手不足で、大幅な外国人介護者の雇用が推進されているではないか。また製造業の現場ではさまざまな形で外国人労働者が就労している。
 今後、TPP、あるいはそれに類似した制度の採用で大幅な、外国人労働者、外国人就労者が増加するであろう。これからはこれらの海外からの流入人口の推移をみきわめないで、日本の人口は語れないはずではないか。実際、たとえばカナダなどの人口動態推計にはこのような外国人の流入が大事な要素となっているという。もちろんこのような要素を取り入れ将来の人口の動態を推計するにはさまざまな困難がつきまとう。私どものような素人にはこのような要素などさっぱりわからない。しかし、この発表は『国立人口問題研究所』が行ったものではないか。この分野の専門家が行ったものだ。将来の日本の人口問題に海外からの人口流入に触れないこと、触れることが出来ないことは信じられない。地震予知が正確でない、という、地震学者、地球物理学者を非難する。それなら、なぜ人口問題の専門家が日本の人口の変動を正確に予測できないことを非難しないのか。
 なお、念のため申し添えておくが、私自身は日本の人口が現在の1億2806万人から8674万人になってもちっとも心配などしない。世界の先進国にはその人口が8600万人以下の国は山ほどあるではないか。『いやいや、問題は65歳以上の高齢者が増加して『生産年齢人口が減少することだ』という。それもおかしい。同時に寿命も延び、70歳以上でも働ける年齢層は増えるのだ。それに、女性の社会進出もあるではないか。
 NHKテレビで、どこかの大学教授が『50年後、さあ、どうする?!』という意味のコメントをしていた。私ならお答えしよう。『どうもしません、それがどうしたというのですか?』と。

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