2012年5月27日 (日)

『時間』は実在しないのでは?

Tさんから以下のような投稿が寄せられました。
  大槻先生

いつも楽しく拝見しています。

さて、先生は時間というものは存在すると思いますか?

私は時間というものは存在しないと考えています。

人間は空間の変化を時間という概念で捉えているのではないでしょうか?

だからタイムマシンは理論的にありえません。

例えば、もし私がタイムマシンに乗って20年前に行けば、

私は20年前の空間に入ることになります。

しかし、現在の私が20年前の空間に入ったら、

その瞬間、その空間は20年前の空間ではなくなります。

なぜなら、20年の空間の中に現在の私は存在していないからです。

即ち、20年前に行くということは20年前の空間と全く異なる

新たな空間を作ることになってしまうのです。

時間に対する先生の意見を是非聞かせください。

    大槻からの回答
 時間とは実在する実体です。時間は測定できる物理量です。その背景には『自
然はたえず変化し、運動するもの』(先の本ブログで述べた『宇宙の動的秩序』)
だからです。時間という実体がなければ運動も変化も定義できません。なお、タ
イムマシンについては深く考えたことはありません。多くの場合、SFだからです。

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2012年5月26日 (土)

Tさんから次のような投稿がありました。
 方丈記』と『徒然草』の記事を拝読しました。率直に言って、いささか乱暴な記事のように感じます。

まず、『方丈記』と『徒然草』の内容以前の問題として、名著として持ち上げられすぎていることへの反感という、かなり偏った見方がされています。

『方丈記』と『徒然草』を名著だと持ち上げすぎることと同じ問題がそこにはあって、ぼくにはあまりに過敏すぎる反応のように思います。

個人的に感銘を受けなかったからといって、「駄文にすぎない」「感動するも愚か」という挑発的態度を取る必要はないのではないでしょうか。

ぼくは『徒然草』が、個人的にとても好きです。

それはまさに浅薄な無常観、軽くなぞった仏教哲学と指摘なさっている部分にこそあって、争いのある世の中で、一段降りているところが魅力的なのです。

他人を蹴落とさなければ生きていけないような世の中で、こだわらない心を持つということは、他人にやさしくなれるということです。そうした心は現在にも通用するものがあります。

また、『徒然草』は思想的な側面以外に、笑い話ともとれる、非常にユーモラスな話があるのも面白いところです。

ぼくが特に好きなのは、第236段の反対側を向いている狛犬の挿話です。えらいお坊さんが、これにはなにかいわれがあるのだろうと涙ぐんでいると、それは単に子供のいたずらだったという話です。

このユーモラスなエピソードの中には、極めて辛辣な風刺があります。「随筆」でもっとも重要なのは名文かどうかではなく、こうした場面をとらえる鋭い目にこそあります。鋭い目が光る文章を、駄文と呼ぶことはできません。

人生を一段降りたその徹底した立場から、現実にひそむ欺瞞や上っ面の態度をばしばし批判していく痛快さこそ、『徒然草』のなによりの魅力なんです。

思わず笑ってしまう話の中に、人生について深く考えさせられる『徒然草』というのは、やっぱり大切な日本の古典だとぼくは思いますよ。そこに感動したっていいじゃありませんか。愚かなことだとは到底思えません。

誰かの感情を変化させるのはとても困難ですから、反論する気はありません。ただ、誰からも反応がなく、やっぱり『方丈記』や『徒然草』は誰からも好かれていないのだと思われても残念なので、日本の古典の一ファンとしてメールをさせていただきました。

   大槻からの回答
 わざわざメールいただきありがとうございました。方丈記や徒然草はやはり
『日本の古典』として重視する方もおありなのですね。勉強になりました。なにしろ

カチカチの理系の認知症気味の年寄のおしゃべりですからご容赦ください。

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2012年5月25日 (金)

Aさんから次のような投稿がありました。ご意見は添付ファイルでしたので転載するときに一部文字化けがあるかもしれません。
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  4月21日に霊感商法の相談がありましたが、私も家族が10年以上前からおかしな団体に関わり、その指導者をキリストをも凌ぐ神のような存在などと異常な言動を取るようになっています。「自己実現」とか「本当の自分」、「世界平和」など抽象的な意味不明なことに夢中で、足しげく講座やヒーリングサロン、イベント、コンサートなどに通っています。また本やDVD、アクセサリーなどを次々と買い、ついに多額の借金をし、私に尻拭いをさせるなど問題行動をとり続けています。
しかしなかなか相談できるようなところは少ないのが現状で、一人悩んできました。公共機関などは信教の自由を建前に消極的な対応しかしてくれません。しかし非常に巧みな心理操作をしており、一人では解決は困難です。カルトなど宗教トラブルと取り組んでいる研究会もありますが、嫌がらせなどを警戒して公然と活動しているところは少なく、参加したくてもなかなか連絡先が分からないのが現状です。宗教問題に詳しい弁護士がいるのでこれを糸口に、カルト被害者の会に連絡をとるのも一つの方法です。
Kaoru先生とやらはおそらくスピリチュアル系でしょう。相手が何者か、正体を知ることが重要です。私は櫻井義秀(北大教授)の「霊と金」(新潮新書)「カルトを問い直す」(中公新書)を読んで、スピリチュアルやカルトの本質がだいたい理解できました。その知識がないと自分が如何に対応すべきかが分からず、解決の入り口にも辿りつけません。大槻先生のオカルト批判も多いに役立っています。
そしてkaoru先生がどんなことを言っているか良く把握することが大切です。敵を知ることです。おそらく荒唐無稽な妄想のような教説を説いているでしょう。その一つ一つを科学の視点で解き明かす作業が有効ではないかと思います。マインドコントロールされていても気が狂っているわけではありませんから、非合理的な思考に陥っていても、論理的で合理的な精神を取り戻すことは可能と思います。


     大槻からの回答
 ご家族が霊感商法団体にかかわり、高額な霊感商品を購買して多額な借金をしてしまったのですね。これは明らかな霊感商法被害、詐欺ですから、しかるべき人に被害申し立てをすべきです。名前はうろ憶えですが、消費生活センター、消費者センター、霊感商法弁護団、警察の市民相談係りなどです。また、この種の借金の尻拭いをさせられているなら、警察に被害届を出すべきです。手遅れにならないうちに素早い対応が必要でしょう。またこの団体に対してご家族が支払ったお金の変換請求の民事訴訟を起こすとよいでしょう。返金は成功しなくても『訴訟を起こされた』ということで団体の側が引いて行くはずです。

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2012年5月24日 (木)

名ばかりの国有化!

 民主党政権は東電に1兆円を融資、事実上の国有化(議決権は最終的に75%程度)しました。これは私が1年近く前から原発というとてつもない技術は国家管理するという意見に沿ったもので、それ自体喜ばしいことと判断できる。
 しかし、これはいささか違う。この国有化は、国の予算総額の1%以上をたかが一民間企業に投入するための『やりくり』に見えてくる。これで原発事故処理をすませ、やがて東電の黒字化をなしとげ、再上場して民間株式会社にもどす、というシナリオである。かつてりそな銀行、足利銀行を救援した手法なのだ。
 だから今般の東電国有化は私の日ごろ唱える国有化とは異なる。私のいう国有化は本質的な国家管理であり、国際管理。しかも1000年に一度の自然大規模災害に完璧に国が対処する国家管理。加えて運転員の国家管理。すなわち、運転員はパイロット資格のような運転免許を義務付ける国家管理。
 総選挙は近い。選挙民の判断の第一には東電、その他の原発の完全国有化を考えて欲しいものだ。

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2012年5月21日 (月)

源氏物語はエロ小説?

Kさんから以下の投稿をいただきました。

  源氏物語は当時の風俗を取り入れたエロ小説では?。
> 世間曰く、とても素晴らしい文学小説だと。
> 一体何処が?。
> 源氏物語の現代版全て読んだ訳では有りませんが、
> 殆どエロ。
> 私の意見&小言です。
>

    大槻からの回答
 Kさん、それは誤解で、言い過ぎでしょう。源氏物語は世界的な、優れた文学であると思います。読むものに感動を与え、余韻を残し、美しい恋の光景がまぶたに残ります。しばらくして、再び読みたくなります。読み進むうち、あらたな感動にうたれます。この優れた文学を単なるエロ小説としか評価できない人は不幸な人だと思います。

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